北海道小樽市が「TALトークン発行」！地域貢献によるトークンエコノミーを開始

1. 北海道小樽市が「TALトークン発行」！地域貢献によるトークンエコノミーを開始
- 1.1. トークンエコノミー「けっぱれ小樽！」とは
- 1.2. トークンエコノミーへの実装が容易なStellarブロックチェーンを採用

北海道小樽市が「TALトークン発行」！地域貢献によるトークンエコノミーを開始

北海道を代表する観光地の1つとして知られる小樽市は、地方創生の新しい在り方として、小樽での貢献活動への参加により付与される「TALトークン」を活用した※トークンエコノミーを開始したことを発表した。

この試みは小樽市の有志が、新たな地域活性化の形を目指したプロジェクト小樽雪花火プロジェクトを発行体として、株式会社アヤナスがトークンエコノミーに関する支援・プロデュース全般を担い、小樽の次代を担う有志（20～40代）と、小樽商科大学の学生が協力して、企画・運用を行うという。

※トークンエコノミーとは
トークンエコノミーとは、「トークンという代替貨幣を用いた経済圏」のことを言う。トークンエコノミーでは、特定のサービス事業者が代替貨幣としてのトークンを発行し、それをユーザーが購入して使うことで、トークンに経済的価値が生まれ、トークンエコノミーが成立します。

トークンエコノミー「けっぱれ小樽！」とは

「けっぱれ小樽！」は、5つのクエスト（泊まる、食べる、遊ぶ、買う、参加する）に分けられた小樽市内での消費活動・貢献活動へ参加することにより、報酬としてTALトークンを得ることができるトークンエコノミーだ。

簡単な会員登録とマイページでプロフィールを編集するだけで誰でも参加可能となっている。

概要、参加方法についての説明は以下の動画で詳しく解説しているので、是非参加してみよう。

参加者の小樽への貢献活動は、高い改ざん耐性を持つブロックチェーン上に記録されることにより、情報の真正性が担保される。

それに加え、貢献活動の情報は第三者が見ることができるため、この情報を元に個人の貢献度に合わせたおもてなしを受けることができるサービスや商品を継続的に提供できるように、小樽の企業、団体、個人、学校、行政と連携し、小樽の発展および地方創生を目指すとのことだ。

トークンエコノミーへの実装が容易なStellarブロックチェーンを採用

TALトークンの発行は、Stellarブロックチェーンを採用している。

StellarはAPI（Application Programming Interface）が充実していることからトークンエコノミーへの実装が容易であるという。

また、手数料が安価であり、1XLMあたり10万回のトランザクションが実行可能で、ブロックチェーンへの書き込みスピードも平均5秒で完了するのが特徴だ。

なおTALトークンは貢献活動によって付与されるもので、販売は行っていない。

小樽は、年間800万人の観光客が国内外から訪れる日本有数の観光地であるが、昨今のコロナ禍の影響で観光客が激減し、観光業をはじめとした地場産業は甚大な被害を受けている。

今回の小樽市の取り組みは、そんな小樽を愛する有志が一丸となり、小樽雪花火プロジェクトを通じて計画されたものだ。

このような地域通貨を活用して地域活性化および地方創生を目指すプロジェクトは、国内には意外と多く存在する。

昨年9月には、地域通貨の国際的な調査研究機関である RAMICS (The Research Association on Monetary Innovation and Complementary and Community Curencies）が主催する地域通貨国際会議という世界的な大会が、岐阜県高山市で開催された。

これまで欧州を中心に開催されていたが、飛騨・高山地域は地域通貨「Enepo」と電子地域通貨「さるぼぼコイン」という２種類の地域通貨があり、アナログな「Enepo」と最先端の「さるぼぼコイン」が共存する珍しい地域として注目されている。

COINBOXも飛騨高山地域へ向かい実際に地域通貨に触れ、地域の利便性や活性化に繋がっていることを肌で感じてきた。

今後も各地域の「地域限定の電子マネー」プロジェクトは増えていくものとみられており、COINBOXも注目していきます。

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