群馬県みなかみ町、電子地域通貨「MINAKAMI HEART Pay」の運用開始へ!

群馬県みなかみ町、電子地域通貨「MINAKAMI HEART Pay」の運用開始へ!

群馬県みなかみ町、電子地域通貨「MINAKAMI HEART Pay(ミナカミハートペイ)」の運用開始へ

5日、人口約1.8万人の群馬県最北端に位置し水上温泉郷や猿ヶ京温泉など温泉が多数ある利根郡みなかみ町は、独自の電子地域通貨「MINAKAMI HEART Pay(ミナカミハートペイ)」の運用開始を日本経済新聞が報じた

町内の飲食店や宿泊施設など約130カ所で使用できる。各自治体での電子地域通貨導入への動きが加速する。

電子地域通貨、自治体の未来をつくる新しいお金の形へ

ここ数年世の中のお買い物の仕方が大きく変わってきている。少し前は現金のやりとりでのみ買い物できるお店だったのがクレジットカードはもちろん電子マネーでの決済を導入するお店が増えてきた

利用者は意識することはほとんどないが、上記のどちらの方法も一定の手数料が掛かってきている。この手数料は利用者である消費者ではなく加盟店であるお店が払っているのも知らない人もいるかもしれない。

利用者は決済金額に応じてポイントが付与され、小銭など出す煩わしい手順を踏まなくてもお買い物ができることが大きなメリットになる。現在多種多様のポイント制度があり利用者の選択肢が増えたのも事実だが、ポイントの利用先が分散してしまうデメリットもある。

インターネットや県外などへのポイント流出を止めなければ、各自治体へ残る「おカネ」も減少してしまう。そういった背景で生れたのが電子地域通貨である。

電子地域通貨が発行された地域で利用され、貯まったポイントも同地域限定で利用してもらうと自治体へ残る「おカネ」も増えるという仕組みだ。

群馬県沼田市、トラストバンクと提携し電子地域通貨「tengoo(てんぐー)」を12月中旬に導入予定

老神温泉などで知られる人口約4.7万人の群馬県沼田市もふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」運営のトラストバンク(東京都・目黒区)と連携して電子地域通貨「tengoo(てんぐー)」を12月中旬に導入するということも明らかになった。

スマートフォンの専用アプリ「chiica」をダウンロードするか、市の窓口で配布するchiicaカードを入手し市内設置の加盟店などでチャージする。チャージ時のポイントとは別に、加盟店でのお買い物に利用できるプレミアムポイントも付与される。

なお新型コロナウイルスの感染症の経済対策の一環としてサービス開始予定の12月中旬から来年3月末までの期間限定でプレミアムポイントの付与率が10%にアップし、加盟店が支払う手数料も0円となる。

本格稼働後の新しい試みも少し明らかになった。ウォーキングや地域ボランティアへの参加などで前述のプレミアムポイントが付与される機会も検討中とのこと。各自治体の電子地域通貨はまちづくりの「ツール」として今後の地域活性化の手段として着々と広がっている。

 

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