静岡県西伊豆町、電子地域通貨サンセットコイン運用開始で全国初の取り組み!
19日、人口約7000人(2020年9月現在)静岡県にある西伊豆町で9月より全国初の取り組みが始まったことを日本経済新聞が報じた。
西伊豆町内に店舗や事業所を構え商品やサービスを提供する事業者で、5月中旬から電子地域通貨(サンセットコイン)が利用できるのだが釣った魚を電子地域通貨と交換できるという全国初の取り組みが世間を賑わせている。
西伊豆町民全員に約10000円分の電子地域通貨付与
今年5月18日からすべての住民に対し、西伊豆町内で利用できる電子地域通貨「サンセットコイン(単位:ユーヒー)」が配布された。1人あたり10000ユーヒーのサンセットコインが付与され、総額で約7700万円分になる。
1ユーヒー1円の価値の電子地域通貨サンセットコインとは?
電子地域通貨サンセットコインの運用方法や概要について簡単に説明したい。
利用地域は限定され、西伊豆町内の協力店でのみになる。サンセットコインの単位は「ユーヒー」になり1ユーヒーの価値は1円と消費者にとってもわかりやすいのが特徴だ。
QRコードをレジ横に設置し利用者に読み取ってもらうか、利用者端末に表示されるQRコードを店舗側の端末で読み取るアプリ型の決済とタブレット端末やスマートフォン端末でカードのQRコード読み取りを行うカード型の決済と運用方法は2種類用意され、消費者である利用者は選べる格好だ。
一部の店舗では、現金チャージできる機能も用意している。チャージに使用される端末は町から支給され今年に限っては通信に掛かる費用は町が負担する。
釣った魚を電子地域通貨サンセットコインで買い取り!?
さまざまな業種が新型コロナウイルスで影響を受けるなか、漁業業界も深刻である。
第1次産業である漁師不足による市場の魚を補い、新型コロナウイルスの影響で減ってしまった観光客を呼び込むため、釣り情報サイト「ツッテ」編集長中川めぐみさんが面白い取り組みを発案した。
その名も「ツッテ西伊豆」だ。観光客が釣った魚を地域通貨「サンセットコイン」と交換できる仕組みである。
自治体によるこうした画期的な取り組みは全国初とのこと。西伊豆町の海は世界ジオパークに2018年4月から加盟している日本で数少ない豊かな自然があふれている場所である。全国初の取り組みの行き先からこれからも目が離せない。