暗号資産取引所KuCoin、ホットウォレットからビットコインなどが流出

暗号資産取引所KuCoin、ホットウォレットからビットコインなどが流出

香港を拠点とする海外暗号資産(仮想通貨)取引所KuCoin(クーコイン)のホットウォレットから、ビットコインやイーサリアムなど大規模な流出が確認されたことが明らかになった。

ハッキングによる流出か

発表によると、26日の午前4時(日本時間)以降から複数の大規模な引き出しが検出され、最新の内部セキュリティ監査レポートによると、ビットコイン、ERC-20トークン、その他のホットウォレット内の暗号資産の一部が取引所から転送されたのが確認された。

コールドウォレット内の資産については無傷で、安全が確保されているとのことだ。

KuCoinでは原因の究明を進めており、確認され次第最新情報を更新し、現在停止されている入出金サービスについても、安全が確保され次第徐々に再開する方針だ。

なお、被害を受けた資産については、KuCoin側が保障するとし、次のようにコメントしている。

ユーザーファンドがこの事件の影響を受けた場合、KuCoinと当社の保険ファンドが完全にカバーしますのでご安心ください。

被害額は158億円に上るとみられる

今回の被害を受けて、KuCoinグローバルCEOのJohnny Lyu氏が、13時30分頃Youtubeにてライブストリーミングを行い、異常なトランザクションが検出されてからのタイムラインの説明や、いくつかの質問に回答した。

回答によると、今回の流出の原因は、ホットウォレットの秘密鍵漏えいによるもので、すでに再デプロイされているとのこと。

主にビットコイン、イーサリアム、その他のERC-20トークンが影響を受けており、停止されている入出金については、1週間以内を目途に徐々に再開を目指す。

被害額については現在のところ明らかにされていないが、ウォレットツールを開発するMyCryptoによると、1億5千万ドル(約158億円)に上ると見られている。