インド首相が米投資家に投資機会をアピール、ブロックチェーン技術にも言及
米印ビジネス協議会(USIBC)が主催する、インド・アイディアサミット2020が22日開催され、インドのナレンドラ・モディ首相による基調講演にて様々な投資機会がアピールされる中、ブロックチェーン技術についても言及された。
サミットにはマイクポンペオ米国務長官やケネス・ジャスター駐印米国大使をはじめ、様々な政府系関係者や企業家が参加し、インドと米国の間のビジネスや貿易関係を促進することを目的とし、二国間の成長促進政策や、新型コロナウイルスパンデミック後の将来などについて議論が行われた。
インド国内での豊富な投資機会
ナレンドラ・モディ首相は演説の中で、インド経済の競争力の強化、透明性の向上、デジタル化の拡大、イノベーションの拡大、政策の安定性など、過去6年間での改革により多分野で豊富な投資機会を生み出したことをアピールした。
また、最先端技術における投資機会として次のように述べている。
「テクノロジーにおける機会には、5G、ビッグデータ解析、量子コンピューター、ブロックチェーン、IoTなどの最先端技術における機会も含まれています。」
現在インド国内のアクティブなインターネットユーザーは5億人を超えており、今後さらに5億人以上のユーザーが増える見込みであるという。
仮想通貨の承認については言及されず
国策として金融のデジタル化やブロックチェーン技術を推進する中、先月には仮想通貨(暗号資産)の保有、販売、発行、譲渡、採掘、または使用を全面的に禁止する内容の法案導入の検討について報じられており、インド政府としての今後の方向性についても国内外から注目が集まっている。