0.55ETHの送金に3億円!?仮想通貨イーサリアムのトランザクションで3億円の取引手数料を確認！
日本時間6月10日9時47分頃、仮想通貨（暗号資産）イーサリアム（ETH）のトランザクションで3億円弱の取引手数料が支払われたことが確認された。
わずか0.55ETH（約14,000円）の送金にかかった取引手数料が、10,666ETH（約2億8000万円）という、通常では考えられない額が支払われ、トランザクションが成立している。
出典：Etherscan
画像の通りトランザクションは成立し、取引手数料は10,237,208ブロックの生成を行った、中国のマイニングプール「Spark Pool」に送金された。
通常であればマイニングプールが受け取った取引手数料は、マイニングプールに参加するメンバーに分配されるが、「Spark Pool」は誤送信の可能性を考慮し、現在メンバーへの分配は凍結しているという。
取引の送信者と受信者の身元はまだ判明していないが、「Spark Pool」は送信者の身元が証明されれば手数料の返還に応じる予定だ。
GAS（手数料）の誤入力の可能性が高い
いくつかの可能性が指摘されている中、最も可能性が高いと考えられるのが、GAS（手数料）の誤入力だ。
取引手数料として支払うGASは、通常であれば最大で0.5ドル程で送金することが可能であるが、より早く取引を完了させるために送信者が手動で手数料を高く設定することができる。
また、手数料（約2億8000万円相当）を支払ったあとも、送金者のウォレットには約12億円以上の残高があることや、数分おきに送信が行われていることを考えると誤送信のアドレスは取引所のもので送信システムのバグではないかとも考えられている。