中国マイニング大手「Canaan」、ナスダック上場後、約40%下落!
中国の大手仮想通貨マイニングマシン企業のCanaan Creative(カナン/嘉楠)社の株価が11月20日に米NASDAQ(ナスダック)に上場後、40%近く下落している。
ナスダックに上場直後は8.99ドルだったが、約3週間で株価は5.24ドルまで急落した形となった。
画像:nasdaq.com ティッカーシンボルは「CAN」
Canaan社はマイニングマシン市場の世界シェアで23.3%を誇る企業。仮想通貨マイニング関係の中国企業が米国株式市場に上場するのは初めての出来事だった。
また11月初旬、ビットコインマイニングは、中国が排除したい業界のリストから削除されました。この動きは、マイニング事業の急成長を活用するという国の計画を本質的に確認できたといえる。
Primitive Ventures(プリミティブ・ベンチャーズ)の創設パートナーであるDovey Wan氏も11月21日にツイッターで以下の様に述べていた。
Canaan getting ready
Its stock performance matters for many “Institutions” as those can’t buy into Bitcoin directly may consider buying $CAN as a proxy
Given Bitmain won’t be able to IPO soon this will be the only option for months to come. Hope the best for $CAN pic.twitter.com/f8txdpmLpo
— Dovey 以德服人 Wan 🗝 🦖 (@DoveyWan) November 20, 2019
直接ビットコインを購入できない多くの機関投資家にとって代替資産としても機能する可能性がある為、Canaanの株価推移は重要になる。
BitmainがすぐにIPOを実施する見込みがない事から、直近数ヶ月間で唯一の選択肢になる。
下落原因は?ビットコイン市場?ライバル社?
マイニング市場だけでなく仮想通貨市場でも期待と注目されていた中のCanaanの株価下落。要因の1つしてビットコイン市場に大きな影響を受けている可能性があるかもしれない。
ここ最近、ビットコインは7000ドルを推移しており、BTC価格が下がり続けると、株価にも圧力がかかると専門家の声も挙がっている。
そして、Canaan社の最大のライバルであるBitmain社は、10月末に米国証券取引委員会(SEC)に静かにIPOの申請を提出した事や今年10月にはテキサス州に新たなマイニングファームを立ち上げ、事業規模を拡大させている。
世界最大手のマイニング企業Bitmain社がさらに事業規模を拡大する事によりCanaan社が市場での地位を失う可能性もある為、両社の動きには引き続き注目が集まります。