仮想通貨取引所「Binance」、ビットコインSVを正式に上場廃止
15日、世界最大手仮想通貨取引所「Binance」は、正式にビットコインSVを上場廃止する事を発表した。BinanceのCEOであるCZ氏は、12日にビットコインSV陣営の代表であるCraig Wright氏への嫌悪感からビットコインSVを上場廃止を示唆していた。そして今回の発表へと至る。
#Binance Will Delist $BCHSVhttps://t.co/15eZYc7wan pic.twitter.com/R3X389ZfM6
— Binance (@binance) 2019年4月15日
BinanceがビットコインSVを上場廃止する日程は、日本時間2019年4月22日(月)19時に全てのトレーディングペアにおける取引が終了となる。また、出金対応は同年7月22日(月)の19時まで手続き可能となっている。
ビットコインSV上場廃止に至るまでの経緯
ビットコインSV陣営の代表であるCraig Wright氏が以前から、ビットコインの創設者「サトシ・ナカモト」だと主張していた。それに対してビットコインコミュニティーのメンバーが詐欺師呼ばわりした事が原因でCraig Wright氏が名誉毀損で訴える構えを示した事から、その度が過ぎた行動からかCZ氏は、12日怒りのツイートしている。
Craig Wright is not Satoshi.
Anymore of this sh!t, we delist! https://t.co/hrnt3fDACq
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年4月12日
「クレイグ・ライトはサトシではありません。これ以上は我慢できない。上場廃止!」
その後、Twitter上では「#DelistBSV」という仮想通貨ビットコインSVの上場廃止運動が広まり話題となった。その中にモルガン・クリーク・デジタル社のCEOであるAnthony Pompliano氏は同時期に業界全体が責任を持ってビットコインSVの上場廃止運動を促進をしている。
Binanceの上場廃止基準
Binanceでは過去にも上場廃止を受けた通貨は数種類あり、上場廃止の基準は下記の7項目となっています。
- プロジェクトへのコミットメント
- 開発活動のレベルとクオリティ
- ネットワーク・スマートコントラクトの安定性
- 広報・PR活動のレベル
- Binanceのデューデリジェンスへの対応の速さ
- 非道徳的・詐欺行為の証拠
- 健全で持続可能な仮想通貨エコシステムへの貢献度
今回の上場廃止の経緯から、仮想通貨ビットコインSV(BSV)には非が無くとも、その陣営代表Craig Wright氏の言動および行動が上記の廃止基準の「非道徳的、詐欺行為の証拠」に当てはまるのではないでしょうか。
しかし、一連の経緯から上場廃止規準よりもBinanceのCEOであるCZ氏の仮想通貨業界の負の連鎖を食い止める為の男気を感じる発表だったと感じます。もちろん、「私的感情で上場廃止となる」と批判の声も挙がっていますが、それよりもこの発表には深い意味合いがあるのではないでしょうか。
だが、本当の真相は明らかにはなっておらず、CZ本人は「正しいことをした」だけとツイートを残している。