米投資ファンドが、ビットコイン関連ETFの目論見書をSECに提出
ニューヨークを拠点とする投資ファンドSimplify ETFsが、グレイスケールの提供するビットコインETF「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)」を介して間接的に投資を行うETFの目論見書を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことが明らかになった。
承認されれば、米国で初のビットコイン関連ETFの承認事例となる。
米初のビットコインETF承認事例となるか
3月9日に提出された目論見書によると、「Simplify US Equity PLUS Bitcoin ETF」はGBTCおよび米国企業の株式を介して投資を行うもので、ファンドの運用資産の最大15%をGBTCのみを通じてビットコインに投資し、残りを株式に割り当てる仕組みとなっている。
承認された場合、このETFは「SPBC」というティッカーシンボルでナスダックに上場される。
世界最大のビットコインファンドであるグレイスケールのGBTCを介し、投資家が暗号資産を直接管理することなく暗号資産に投資することができる機会を広く提供することが目的だ。
カナダでは3つのビットコインETFが承認
現在のところ、米国でビットコインETFの承認事例はないが、今年2月にはカナダで北米初となるビットコインETF「Purpose Bitcoin ETF」が承認され、取引開始から2日でAUM(運用資産残高)は4億2180万ドル(約440億円)に達した。
また、それに続いてEvolve Funds GroupによるEvolve Bitcoin ETF(EBIT)、CI Global Asset ManagementによるCI Galaxy Bitcoin ETF(BTCX)と、3つのビットコインETFが承認されており、今後も機関投資家からの需要の高まりなどから承認事例が増えていくものと思われる。