カナダ規制当局がビットコインETFを承認!北米初
カナダの金融規制当局が、11日付でビットコインETF(上場投資信託)を承認したことが明らかになった。北米地域でのビットコインETF承認は、これが初の事例となる。
カナダの複数の州を対象とする
カナダ最大の規制当局であるオンタリオ証券委員会(OSC)が発行した受領書によると、カナダの複数の管理区域に渡る文書パスポートシステムの下これが提出され、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州、ケベック州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワードアイランド州、ニューファンドランドラブラドール州、ノースウエスト準州、ユーコン州、ヌナブト州が対象区域とされている。
カナダを拠点とする投資ファンドがローンチ
今回承認されたのは、カナダを拠点とする投資ファンドPurpose InvestmentsによるPurpose Bitcoin ETFで、物理的に決済されたビットコインに対し、投資家が直接投資できる仕組みとなっており、デジタルウォレット内での自己管理のリスクなしに、暗号資産をポートフォリオに加えることが可能となる。
Purpose Bitcoin ETFの承認について、Purpose Investmentsの創設者兼CEOであるSom Seif氏は次のように述べている。
「ビットコインはここ数年、個人投資家や機関投資家の間で人気を博していますが、効率的かつ安全なエクスポージャーを獲得することは依然として困難な資産です」
「ビットコインETFは、暗号通貨に直接アクセスするためのシンプルで効率的かつ手頃な方法を投資家に提供することで、投資家の状況を変えることを目的としています。」
カナダ国内においては、カナダ銀行のTimothy Lane副総裁が今月10日、コロナ禍で様々なデジタル化が加速する中、CBDC(中央銀行デジタル通貨)発行の決定が早まる可能性を示唆する発言を行っており、暗号資産を含むデジタル資産の普及が今後ますます加速していくものと思われる。