イングランド銀行、CBDC関連の複数のポジションで人員を募集
英の中央銀行であるイングランド銀行が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発に関連する複数のポジションで人員を募集していることが明らかになった。
あらゆる視点での情報収集を目的に
現在イングランド銀行では、CBDCを開発し、実際に発行する必要があるかどうかを積極的に調査しており、それに関連して、利害関係者アナリスト、プロジェクトアナリスト、ソリューションアーキテクト、テクノロジーアナリスト、シニアポリシーアナリスト、シニアマネージャー、シニアエンタープライズアーキテクトなどのポジションで人員の募集を行っている。
CBDC導入の必要性についてはまだ決定されていないが、下記に基づき調査を行い、金融サービス、デジタル経済、市民社会全体からCBDCに関するさまざまな視点で情報を収集するとのことだ。
- CBDCの金融政策と金融安定のリスクと機会、およびその幅広い経済設計の選択の分析
- CBDCの潜在的なユースケースの分析と、正味の利益をもたらす可能性があるかどうかの理解
- 他の中央銀行との二国間および多国間関与による国際協力
- CBDCを取り巻くより広範な公共政策問題の調査を支援するための政府との外部の関与と協力
- 機能設計を回避して、CBDCが広く使用され、受け入れられるようにするために、消費者と生産者にとってどのような機能を備えているべきかの判断
- 利用できるテクノロジー設計の選択肢を理解し、どれを採用するかを評価するための外部エンゲージメントとデスクベースの調査
CBDC関連のタスクフォースを設立
イングランド銀行は今年4月、デジタルポンドが、銀行口座や現金に次ぐ第3の形態のお金として、企業や消費者が利用できる一般的な通貨として普及するかを調査するためのタスクフォースを英大蔵省と共同で設立している。
最近では世界的にもCBDCに関する研究・開発をより進行させている国が多く見られ、今回の人員募集を通じて関連する調査をよりスピーディに行いたい考えだ。