中国、アリババ集団傘下アント・グループIPOに個人投資家殺到!

中国、アリババ集団傘下アント・グループIPOに個人投資家殺到!

中国、アリババ集団傘下アント・グループIPOに個人投資家殺到!

31日、先日新たなブロックチェーンソリューションAntChainを発表したばかりのアントグループの新規株式公開(IPO)に投資家が殺到し、上海では申し込み金額がなんと19兆元(日本円で約300兆円)に達し、中華人民共和国の南部にある特別行政区である香港では人口の5人に1人が応募したことを、日本経済新聞が報じた

2019年12月のサウジ証券取引所に上場し、時価総額が米国のアップルを抜いたサウジアラビア王国の国有石油会社のサウジアラムコを超え史上最大のIPOになるのが確実となっている。

上海、申込金額が19兆円突破し、香港では5人に1人が応募!個人投資家が熱狂するアントグループとは?

ここ数年、街中にあるコンビニエンスストアや小売店などで目にする機会も多くなった「Alipay(アリペイ)」を日本国内でも提供しているのが中国・杭州市西湖区に本拠地を置くアントグループだ。

アリペイは世界最大のオンライン決済プラットフォームの1つである。2014年に設立し、アリペイの利用者は現在10億人を超え今年6月末までの1年間の決済総額は118兆円(日本円で約1800兆円)を超えた

アリババの顧客基盤を生かし、ローンや保険、資産管理といった幅広いサービスを提供している。

調達した巨額資金、店舗のデジタル化支援やブロックチェーンなどの研究開発、グローバル展開

個人投資家がIPOに当選する確率は極めて低い。今回のアントグループのIPOに当選する確率はわずか0.1%台と狭き門である。

上海では29日、500万人以上が応募したというから驚きだ。香港でも募集開始たったの3時間で10兆円を超える申し込みが殺到し2006年の中国工商銀行の97万人を上回る155万人が応募したことが明らかになった。

一方アントの用意周到な戦略も垣間見える。アントは当初、上海市場で発行する株式の8割を戦略投資家に割り当てる方針を示した。個人投資家の間で希少性を高め、株を入手したい人に応募額を増やすよう仕向けた。

人気を受けて香港では個人投資家向けの枠が当初の2.5%から10%に増える見通しだ。世紀のIPOをまもなく迎えるアントグループが調達する巨額の資金は、店舗のデジタル化支援やブロックチェーンなどの研究開発、グローバル展開に充てる方針とのこと。

先日、新たなブロックチェーンソリューションAntChainを発表したばかりのアントグループ。世界が注目する史上最大のIPOで得た資金は、我々が熱狂する新たな革命を起こすだろう。

 

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