独インフィニオン・テクノロジーズ社、block42と協力し「SECORA™」を発表!

独インフィニオン・テクノロジーズ社、block42と協力し「SECORA™」を発表!

独インフィニオン・テクノロジーズ社、block42と協力し「SECORA™」を発表!

10日、ドイツ・ミュンヘン郊外のノイビーベルクに本拠地を置き、世界30か国以上に現地法人を展開し自動車メーカーや各種産業向けに半導体を製造しパワー半導体、特にIGBTおよびパワーMOSFETにおいて世界トップクラスの市場シェアを有するInfineon Technologies AG(インフィニオン・テクノロジーズ)は、ブランドと消費者向上保護向上のためブロックチェーンアプリケーション向けにオーストリアのブロックチェーンテクノロジー企業block42と協力しカスタマイズされたセキュリティソリューション「SECORA™」を発表した。

商品偽造防止ソリューション「SECORA™」とは?

SECORA™ブロックチェーンは、ファッション全般から電子機器やヘルスケアまで幅広い製品に活用できNFCテクノロジーを介してブロックチェーンに接続できる。

情報をブロックチェーンに保存することでメーカーは製品の信憑性を文書化したり、環境基準への準拠など、生産の持続可能性を実証することが可能になる。

なお利用者である消費者はモバイルデバイスとアプリを介してブロックチェーンに保存されている情報にアクセス可能だ。

SECORA™ ブロックチェーンは、小さなクリポトチップと無線アンテナを組み合わせたフラットハウジングで、総厚は最大で300マイクロメートルになる。

商品ラベルの後ろや製品自体に取り付けることができるため簡単に統合でき、ハードウェアベースとソフトウェアベースの両方の攻撃から保護され、秘密鍵を使用してデータと署名を暗号化できる。したがってチップが統合された製品は、NFC対応のモバイルデバイスを使用して、対応するブロックチェーンエントリへの接続を直接かつ簡単に確立できる。

製品のIDを認証する署名キーは、モバイルデバイスでは生成されないが暗号チップで生成され、他のソリューションとは異なり安全に保存され、アプリケーションのセキュリティがさらに向上するなど利点がある。

ブロックチェーン技術を駆使し、現実世界とデジタル世界のリンクへ

オンライン上にあるものには常にある程度のリスクにさらされているのが現状だが、ブロックチェーン技術の改ざんされにくい利点を生かしSECORA™ブロックチェーンソリューションにより暗号チップキーは安全に保存され、ハードウェアとソフトウェアの両方でセキュリティを強化する。

秘密鍵管理はリスク管理につながる。ブロックチェーンの課題といえば、現実の世界とデジタルの世界のリンクである。データはブロックチェーンを介し保存され製品の信頼性を確保し、限定版のコレクターアイテムなどにも活用される。世の中に溢れた偽造品もブロックチェーン技術により改善される日も遠くはないだろう。

 

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