コカ・コーラがブロックチェーンの拡張によりサプライチェーンを効率化

コカ・コーラがブロックチェーンの拡張によりサプライチェーンを効率化

コカ・コーラがブロックチェーンの拡張によりサプライチェーンを効率化

北米のコカ・コーラボトリングビジネス向けのITプラットフォームを提供するCONA(Coke One North America)が、イーサリアムのオープンソースプロトコルBaseline Protocol(ベースライン プロトコル)により、ボトリングサプライヤーのネットワーク参加プロセスの効率化を目指すプロジェクト「Coca Cola Bottling Harbor(コカ・コーラ ボトリングハーバー)」をスタートさせることを発表した。

2019年からブロックチェーンによる効率化を実現

CONAは昨年ドイツの大手ソフトウェア企業SAPのブロックチェーンプラットフォームを採用し、フランチャイズ化された70のボトラー(原液からコカ・コーラを製造、販売する業者)との取引を合理化し、ボトラーの複雑なサプライチェーンの透明性と効率を向上させることを実証した。

今回Baseline Protocolによるネットワーク拡張により、内部のボトラーサプライヤーがボトリングネットワークに製品を提供する能力を合理化するだけでなく、缶やボトルを供給する原材料ベンダーなどの外部サプライヤーも含むサプライチェーン全体の効率化を目指す考えだ。

Baseline Protocolを用いる上でのポイント

今回のブロックチェーンネットワークの拡張において、次のようなポイントをあげている。

・イーサリアムメインネットの常時有効な従量制の参照フレームとしての使用。

・複雑でプライベートな組織間ビジネスプロセスの自動化の実現。

・DeFiやアセットのトークン化などユースケースとなる拡張性の提供。

・OASISに準拠した、オープンに管理されるオープンソースであること。

 

今回のプロジェクトについて2020年第四四半期に最初の調査結果が公開される予定で、その結果によって今後も拡張を進めていくものと思われる。