インドなどでBinanceへ規制強化の動き強まる
インド財務省傘下のマネーロンダリング対策などを行う執行局が、Binance傘下の暗号資産(仮想通貨)取引所WazirXについて、マネーロンダリングに関する調査を行っていることをブルームバーグが報じた。
賭博アプリの換金に使用された疑い
情報筋によると、中国系の賭博アプリを介して集められた100億ルピー(約147億円)の一部について、WazirXが暗号資産交換を通じてマネーロンダリングに関わった疑いが持たれており、Binanceの幹部も調査のために召喚され、事情を聴かれているとのことだ。
これに対しBinanceのスポークスマンは、召喚状などは届いていないとし、次のようにコメントしている。
「私たちは常に犯罪との戦いにおいて積極的なプレーヤーでした。」
「私たちは世界中の規制当局の要求に応じており、特定の取り組みについてコメントすることはありません。」
マレーシアやヨーロッパでも
マレーシア証券委員会(SC)が30日、Binanceが取引所を違法に運営したとして、ウェブサイト及びモバイルアプリの利用停止命令を下した。
また、Binanceは30日、ドイツ、イタリア、オランダでの先物およびデリバティブ商品の提供終了を発表しており、規制当局からの厳しい監視による影響を受け、これに対応したものと思われる。