英サンタンデール銀、Binanceへの送金を停止 バークレイズ銀に続き

英サンタンデール銀、Binanceへの送金を停止 バークレイズ銀に続き

英サンタンデール銀、Binanceへの送金を停止 バークレイズ銀に続き

スペインに本拠を置く大手商業銀行サンタンデールの英国支社が、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するBinance(バイナンス)への送金サービスを停止したことが明らかになった。

顧客の安全確保のための停止措置

サンタンデールUKのtwitterヘルプアカウントによる、顧客の問い合わせに対する返答によると、ここ数ヶ月、英国内で暗号資産関連の詐欺被害が大幅に増加しており、FCA(金融行動監視機構)の警告に従い、安全確保のために今回の措置を講じるに至ったとのことだ。

これについて、一部の顧客からは、「不明瞭な事実にもとづき顧客の選択の自由を勝手に制限すべきではない。」との批判も出ている。

バークレイズ銀に引き続き

英国内ではFCAが先月26日、Binanceの関連会社であるBinance Markets Limitedについて、「英国での認可、登録、ライセンスを保持しておらず、FCAの事前の書面による同意なしに規制された活動を行うことができない」との警告文を発出し、一般消費者に対しても暗号資産取引のリスクについての注意喚起を行っていた。

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これを受けて大手銀バークレイズが今月5日、Binanceへの送金サービス停止措置を講じており、今回サンタンデールUKもこれに追従した形となる。

日本国内においても金融庁が先月25日、無登録で暗号資産交換業を行っているとして警告文を出しており、Binanceに対する今後の各国の対応についても注目される。

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