仮想通貨取引所「BAINANCE」、インドにてブロックチェーンスタートアップ支援

仮想通貨取引所「BAINANCE」、インドにてブロックチェーンスタートアップ支援

仮想通貨取引所「BAINANCE」、インドにてブロックチェーンスタートアップ支援

世界有数の仮想通貨取引所であるBAINANCEは、昨年買収したインドの仮想通貨取引所であるWazirXとともに、インドのブロックチェーンシステムの発展を支援するために、およそ5000万米ドル(約53億円)の「Blockchain For India」ファンドを立ち上げることを発表した

BAINANCEによるWazirXの買収

 昨年の11月にBAINANCEはインドの仮想通貨取引所であるWazirXを買収したが、当時インド準備銀行(RBI)がインド国内において仮想通貨取引を事実上禁止していた。

そのため、WazirXが提供しているサービスであるP2Pプラットフォームの利用により、銀行が仮想通貨取引所に対し、銀行独自が行うサービスの提供が出来ないことを解消するため買収が行われることがその狙いである。

インドでの仮想通貨の利用

 インドでは仮想通貨の利用が事実上禁止されていたが、今月4日に行われた最高裁判決の結果により、仮想通貨の利用禁止は違憲であるとの判断が下されたので、インド国内において仮想通貨取引が加速していくと予想される。

実際、違憲判決が出てすぐに、米国大手の仮想通貨取引であるクラーケンは、インド市場へ再び参入し事業を拡大する見込みであることを発表している。

また、今回の発表はインド国内でのスタートアップや起業家への支援を行い、仮想通貨取引に欠かせないブロックチェーンシステムの発展を加速させることを目的としているため、結果として制度の面でも技術の面でも仮想通貨の利用が普及していくことが予想されるでしょう。

 WazirXのCEOであるNischal Shetty氏は次のように語っています。

WazirXはすべての人に革新的技術を提供する目的で開始しており、今回の「Blockchain For India」ファンド設立はこの分野で大きな一歩を踏み出すことが出来ます。

インドは世界最大の技術人材を保有しているため、このファンドの設立により、多くのファウンダーが技術開発に参加できるようになり、インドのブロックチェーン経済システムが提供しなければならない驚くべき可能性を示すことでしょう。

今回のインドへの資金提供をはじめ、他の投資ファンドと協力しブロックチェーン経済システムのさらなる成長を楽しみにしています。