分散型取引所1inch.exchangeが1INCHトークンをリリース
分散型取引所(DEX)の1inch.exchangeが25日、ガバナンストークンとなる1INCHのリリースを発表した。
1/ Delighted to announce that 1INCH Token is LIVE! 🌟
Learn more about the governance/utility token and the token architecture: https://t.co/6POyBLHmKO
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— 1inch.exchange (@1inchExchange) December 25, 2020
インスタントガバナンスによる管理
1inch Foundationの独立理事会は、ガバナンスおよびユーティリティトークンである1INCHのリリースを発表し、今後ネットワークについては1INCHトークンを用いてDAO(自立分散型組織)によって管理される。
急速に進化するDeFi市場に対応するため、1inchのネットワークではDAOの下での特定のプロトコル設定において、透明性が確保され、ユーザーフレンドリーかつ効率的な方法で投票が可能となる新機能「インスタントガバナンス」が用いられる。
インスタントガバナンスにおいては、全ての1INCHを保有するユーザーが参加可能で、コミュニティが参入障壁なしに特定のプロトコル設定に参加し、利益を得たり、投票を行うことができるといった特徴を持っている。
流動性プロトコルの更新
流動性プロトコルについては、初期のAMM(自動マーケットメーカー)バージョンであるMooniswapからバージョン2となる新たなプロトコルへとアップグレードしている。
1INCHトークンを保有するユーザー、および1inch流動性プロトコルのプロバイダーは、価格影響手数料、スワップ手数料、ガバナンス報酬、紹介報酬、および減衰期間などの主要なパラメーターに直接投票することが可能で、この投票を元にコミュニティがプロトコル料金と報酬の分配を決定する仕組みとなっている。
出典:1inch
1INCHの流動性マイニング
大手分散型取引所(DEX)Uniswapなどと同様に、1inchにおいても1INCHトークンの流動性マイニングを12月28日から開始するとしており、イーサリアム(ETH)、ダイ(DAI)、Wrapped Bitcoin (WBTC)、USD Coin(USDC)、テザー(USDT)、ヤーンファイナンス(YFI)の6つのプール利用者に1INCHトークンが報酬として付与される。
リリース初回の1INCH供給は、発行全体の6%に上記流動性マイニングプログラムの最初の2週間の0.5%を加えたものになり、現在の総供給量は15億1INCHトークンとなっている。総供給量の30%はコミュニティのインセンティブとして割り当てられ、今後4年間でロックが解除され配布される予定となっている。