コインベースがタゴミを買収!買収額7,000万ドル~1億ドル
米大手仮想通貨取引所コインベースが、仮想通貨プライムブローカーのタゴミ(Tagomi)を買収したことを発表した。
出典:coinbaseブログ
コインベースはタゴミを買収することにより、急成長する機関投資家市場向けの製品スイートとして、1つのプラットフォームでカストディ、プロの取引機能、プライムブローカーサービスの提供が可能となり、株式やFX市場で期待されるシームレスな取引を提供できるという。
買収をめぐる両社の交渉は昨年11月にも報じられていたが、タゴミは当時中国の大手仮想通貨取引所バイナンスを含む複数の取引所とも交渉が進められていた。
関係者によると、買収額はおよそ7,000万ドル~1億ドルほどの評価であり、昨年伝えられていた1億5,000万ドルと比べるとかなり低くなっているが、これまでコインベースが行ってきた買収案件の中では最大規模のものとなる。
今回の買収は、規制当局による承認手続きの関係で2020年後半に完了する予定だ。
タゴミは、2018年に元ゴールドマンサックスにて電子取引の責任者を務めていたGreg Tusar氏が設立した機関投資家向けの仮想通貨プライムブローカーであり、クライアントの中にはパラダイム、パンテラ、ビットワイズ、マルチコインなどを含む多くの先進的なトレーダー、ヘッジファンド、ファミリーオフィスにとって欠かせない存在となりつつある。
コインベースはタゴミの買収について次のようにコメントしている。
クリプトで最初の電子プライムブローカーを導入することにより、クリプト投資家の次の波の基盤を構築できたことを誇りに思います。
不確実な時期であっても、私たちは今、暗号経済を構築するという私たちの使命を推進する時であると今まで以上に考えています。
旅はまだ始まったばかりであると認識していますが、私たちはビルダーになることに興奮しており、タゴミを私たちの使命に歓迎します。