韓国仮想通貨取引所「Coinnest」が閉鎖!経営不振が影響!?
18日、韓国の仮想通貨取引「Coinnest」は4月30日で運営を終了する事が明らかになった。すでに新規登録を中止しており、ユーザーに対し預けている資産を引き出すよう告知している。
公式HPによると、取引所の閉鎖理由は、ユーザーに最良のサービスを提供する為に、最善を尽くしたが、現時点で「仮想通貨とブロックチェーン業界の変化に対応できなくなった」と記されている。
Coinnestは2017年7月から営業を開始しており、一時期はCoinMarketCapの取引量ランキングで上位にランクインするほどだった。しかし、去年にはCoinnestの元幹部2人が横領や詐欺で逮捕されるなどの問題や、今年1月には530万ドル(約6億円)に相当するBTCを誤ってエアードロップするなど、オペレーションにも問題が発生していた。
また、Coinnestは、営業終了をアナウンスした事もあるが、日次取引量は大幅に減少しており、現在(2019年4月22日時点)は9000ドルほどしかない。また、TRON/KRW(韓国ウォン)ペアが取引量の48%を占めており、ETH/KRWが20%を占めている。
一方、韓国大手取引所の1つ「Upbit」の日次取引量は現在(2019年4月22日時点)で2億5000万ドルほどの取引量がある。また、Bithumb、Coinone、Korbit等と比べても取引量は非常に低い。
このようなことから、営業終了する事となった直接的な要因の1つとして取引量の低下による経営不振が考えられる。
現在、世界中で多くの取引所が存在している中、ユーザーの選択肢は世界に広がっている為、市場シェアの獲得競争は激しく、ユーザーを獲得できない取引所は今後さらに淘汰されていく可能性があるのではないでしょうか。
今回、Coinnest側が表明した「仮想通貨とブロックチェーン業界の変化に対応できなくなった」という理由は、これから仮想通貨取引所業界とっても大きな課題となる事が考えられる。また、ユーザーも仮想通貨の価格だけではなく、どこの取引所を利用するかの見極めも必要になりそうです。