仮想通貨取引所「SBIVC」がビットコインキャッシュを取扱い廃止
16日、国内仮想通貨取引所「SBIバーチャルカレンシーズ SBIVC」は、ビットコインキャッシュ(BCH)の取り扱いを廃止する事を決定した。
廃止に向けた具体的なスケジュールは4月下旬を目処とされ、予定廃止日時は6月下旬を予定している。
今回、BCHの取扱い廃止を決定した理由としてSBIVCは以下の3点を挙げている。
1.BCHの時価総額が大幅に減少した事。
2.その結果、51%攻撃が実施され次に生成されるブロックの記録に不正な取引を配信する可能性が高まっており、ブロックチェーンの安全性に疑義が生じていると判断したこと。
3.さらなるハードフォークが行われ、価格が大きく下落する可能性を完全には否定できないこと。
また、BCHの返還方針としては、4月下旬を目処に、顧客のBCH売却を通じた換金を開始。5月下旬に、顧客管理の指定ハードウエアウォレット(CoolXWallet)への出庫を開始する。なお、BCHSV(またはBSVの名称)の金銭対価交付に関して(換算レート、金銭の支払日など)は、4月下旬を目途に通知があるという。また、現在停止しているBCH取引を売却取引のみ再開、入庫は受け付けないとしている。
SBIホールディングスのCEOである北尾吉孝氏は以前ビットコインキャッシュに対して前向きな姿勢だったが、昨年11月にビットコインキャッシュのチェーンで起きたハードフォークについて「くだらないスプリットだ」と批判している。
また、その時のハードフォークにより誕生したビットコインSVは、日本時間15日深夜に世界最大手仮想通貨取引所「Binance」で上場廃止(日本時間2019年4月22日)が決定された。
SV上場廃止の流れは、業界の主要取引所にも波及。「ShapeShift」や「Kraken」など他の仮想通貨取引所もビットコインSVの上場廃止の決定や検討していると報じられた。
いずれにせよ、ハードフォークの問題があれば分岐してしまうようなブロックチェーンは大衆には受け入れ難いのは明白で、ユーザー保護を第一とする姿勢として、今回のSBIバーチャル・カレンシーズの選択は筋が通っていると言える。
ちなみにSBIホールディングスのCEOである北尾氏とビットコインSV陣営の代表であるクレイグ・ライト氏は友人関係で、今年1月、この二人が一緒に夕食をとった時の写真をツイッターに投稿した。
※Dr Craig S Wright(@ProfFaustus) のアカウントは存在していません(2019年4月18日時点)