暗号資産取引所KuCoin、CEOがハッキングの容疑者特定を示唆

暗号資産取引所KuCoin、CEOがハッキングの容疑者特定を示唆

暗号資産取引所KuCoin、CEOがハッキングの容疑者特定を示唆

香港を拠点とする海外暗号資産(仮想通貨)取引所KuCoin(クーコイン)で9月26日に起こったハッキングについて、CEOであるJohnny Lyu氏が容疑者の特定を示唆するツイートを行った。

容疑者特定の証拠が発覚か

ツイートによると、取引所による懸命な調査の結果、9月26日に事件を起こした容疑者の実質的な証拠を発見し、本件について既に法執行機関と警察が正式に捜査に乗り出しているとのことだ。

ハッキングによる被害が確認された後、Binance、Huobi、OKExなどの大手暗号資産取引所や、関連する100以上のプロジェクトに協力を要請し、その90%以上が48時間以内に応答し支援してくれたものの、1億4千万ドル(約147億円)相当の暗号資産については、制御することが困難になったと発表されていた。

事件後のセキュリティ対応

KuCoinは先月30日、今回のようなセキュリティインシデントの影響を受ける個人および機関に包括的な保護とサポートを提供するため、セーフガードプログラムを開始し、より多くの機関、専門家、技術チームの参加を促し、サイバー攻撃に対抗していくことを発表していた。

また、今月3日、ユーザーからの報告を元に、KuCoinユーザーのアカウント情報を盗む目的で、特定のWebサイトがKuCoin商標を使用してフィッシング詐欺を行っていることについて注意を呼び掛けている。

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