DBS銀行が暗号資産取引を含むデジタル資産取引所を設立!
シンガポール最大級の多国籍メガバンクDBS銀行が12月10日、デジタル資産のトークン化、取引、保管エコシステムなどを提供するデジタル資産取引所DBS Digital Exchangeを設立したことを発表した。
暗号資産を含むデジタル資産サービスを提供
今年10月にはその計画が発表されていたDBS Digital Exchangeは、主に機関投資家などを対象とし、ブロックチェーンテクノロジーを活用した資産のトークン化や、暗号資産を含むデジタル資産の二次取引を通じて資金調達や保管のためのエコシステムを提供する。
具体的なサービスの内容としては下記の3つがあげられている。
・STO(Security Token Offering):非上場企業の株式、債券、プライベート・エクイティ・ファンドなどの金融資産に裏打ちされたデジタルトークンの発行と取引のための規制されたプラットフォーム
・デジタル通貨交換:4つの法定通貨「シンガポールドル(SGD)、米ドル(USD)、香港ドル(HKD)、日本円(JPY)」と、4つの主要な暗号通貨「ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)」間の交換サービス
・デジタルカストディサービス:従来の資産にワールドクラスの保管サービスを提供したDBSの経験を活用し、クライアントに代わってデジタル資産を制御する暗号化キーの保管などを行うデジタルカストディソリューション
デジタル資産サービスの提供についてDBSグループCEOであるPiyushGupta氏は次のように述べている。
「シンガポールがグローバルな金融ハブとしてさらに競争力を持つようになるためには、今後主流となるであろうデジタル資産と法定通貨との取引を取り入れる準備をしなければなりません。」
SGXが10%の株式を取得
今回の設立にあたっては、アジア各国の金融先物やオプションが多数上場されているシンガポール証券取引所(SGX)が、DBS Digital Exchangeの10%の株式を取得しており、デジタル資産とデジタル通貨の成長分野におけるシンガポールの資本市場の流動性、規模、成長を深める機会を相互に模索していく考えだ。