BitMEXが、イーサリアムベースの新たな先物の提供を発表

BitMEXが、イーサリアムベースの新たな先物の提供を発表

BitMEXが、イーサリアムベースの新たな先物の提供を発表

仮想通貨FXや先物取引を提供する大手仮想通貨取引所BitMEXが、4月24日イーサリアムベースの新たな先物を提供することを発表した。

Quantoを用いた新たなデリバティブ

今回発表されたETHUSD Quanto(クオント)先物契約「ETHUSDM20」は、2020年5月5日から提供が開始され、最大で50倍のレバレッジをかけることが可能となっている。

ETHUSDM20は四半期ごとに有効期限が訪れる商品で、最初の契約は6月限となっている。

Quanto機能は、原資産価格はある通貨建てで表示されるものの、その金融商品自体は別の通貨の何らかのレートで清算されるデリバティブの一つで、BitMEX のETHUSDM20ではビットコインを証拠金として利用し、ETH/USDの為替レートでポジションを持ち、取引できる仕組みとなっている。

ビットコインを担保とすることでリスクを軽減

BitMEXは以前、イーサリアムの内部通貨「Ether」の受け入れに際し、自社のマルチシグ・セキュリティ・プロセスの適合に問題があり、イーサリアムのマルチシグ・スマート契約を利用またはコード化する際のリスクについて次のように説明していた。

「残念なことに、人気の高い Ethereum のマルチシグ・スマート契約は様々なかたちで悪用されているため、当社は、 Ether を決して安心して保管することができないと考えました。仮想通貨取引プラットフォームを運用する上でこれ以上ないほど重要な法則は、仮想通貨を失ってはならない、というものです。当社は、リスクを制限するためにできることは、何でもしなければなりません。したがって、現状で、Ether を担保として受け入れることは、得策とは言えません。」

BitMEXは今後もビットコインを担保とするQuanto先物契約の展開を拡大していくものと思われる。