オランダ中銀、「AMDAX」を国内初の暗号資産プロバイダーとして承認
オランダの中央銀行であるオランダ銀行(DNB)が、アムステルダムを拠点とするデジタル資産取引所AMDAX(Amsterdam Digital Asset Exchange)を、国内初となる暗号資産(仮想通貨)プロバイダーとして登録した。
EUの新たなガイドライン
AMDAXは、2019年後半から暗号資産プロバイダーとなるためのDNBへの申請に係る動きをスタートさせており、今年5月21日以降EUの暗号資産取引に関するガイドラインAMLD5(マネーロンダリングとテロ資金供与の防止に関する指令)に基づいた新たな法律の適用を経て、その後約4ヶ月をかけてDNBにオランダ初となる暗号資産取引所として登録される運びとなった。
厳格な規制のもとでの運営
今回の登録により、AMDAXは暗号資産のトランザクション処理やカストディサービスなど、暗号資産取引所としての実際のサービスを提供することが可能となった。
ただし、当局によるクライアントの評価や資産の出所の追跡の基準など、不正防止のための厳格な追加要件が適用されるという。
これについてAMDAXの共同創設者兼ディレクターであるValentinoCremona氏は次のようにコメントしている。
「DNBは調査の基準を高く設定していますが、それは正しいことです。ビットコインとその他の暗号資産はしばしば誤って犯罪と関連付けられたりしますが、もともとビットコインの透明性は非常に高く、市場にはDNBなどによる法的な枠組みを必要としています。」