ウォーレン・バフェット氏、ビットコインについて批判「何の生産性もない」
米投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOで、「投資の神様」とも称される著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、ビットコインについて「具体的に何も生み出さず生産性がない。」と批判した。
すべてのビットコインが25ドルでも買わない
バフェット氏は、4月30日に開催されたバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、ビットコインの愛好家を含め、一般的に暗号資産(仮想通貨)は投機としか見なされておらず、通貨として等の目的で短期的に利用しようと考える人は皆無であると述べた。
その上で、家賃収入や農場などへの投資の生産性を引合いに出し、ビットコインについて次のようにコメントした。
「今、あなたが世界中のすべてのビットコインを所有しているとして、あなたがそれを25ドルで提供すると言っても、私はそれを受け取らないでしょう。」
「本質的な価値はない」との考えは変わらず
バフェット氏は、以前からビットコインや暗号資産について否定的な見解を示しており、「ビットコインは殺鼠剤の二乗である」、「ビットコインは本質的には価値がなく、基本的に妄想に過ぎない」、「蜃気楼やチューリップ(チューリップ・バブルを揶揄)のようなものである」など度々批判的な発言を繰り返してきた。
2020年2月には、トロンの創設者兼CEOのジャスティン・サン氏が、約5億円で権利を落札したバフェット氏との会食が実現したが、その後も氏の考えに変化は見られないようだ。