DeFi大手Uniswapが新バージョンV3へアップグレード

DeFi大手Uniswapが新バージョンV3へアップグレード

DeFi大手Uniswapが新バージョンV3へアップグレード

大手分散型取引所(DEX)Uniswap(ユニスワップ)が、新たなバージョンとなるUniswap V3を5月5日にメインネットでリリースすることを発表した。

価格設定の細分化が可能に

今回リリースされる予定のUniswap V3では、「集中流動性」と呼ばれる新たな機能が実装され、個々の流動性プロバイダー(LP)が使用する価格帯をより細分化可能で、プールの各部分に最低価格と最高価格を設定できるようになるという。

また、これまで0.03%で固定されていた取引手数料についても、LPごとに3つの手数料(0.05%、0.30%、および1.00%)が設けられ、ユーザーが自由に設定することが可能となった。

資本効率が大幅に上昇

Uniswap V3のリリース直後には、イーサリアムのレイヤー2プロジェクトOptimism(オプティミズム)の実装を予定している。

Optimismはレイヤー2ソリューション最有力プロジェクトとして注目を集める「Optimistic Rollup」の開発で知られ、今年1月にはDeFiプロトコルSynthetixで導入され、運用が行われている。

現在イーサリアムは、スケーラビリティの問題により1秒間に処理できるトランザクションの数が少なく、ネットワークの混雑によりガス代が高騰している。

レイヤー2ソリューションであるOptimismの実装により、現在DeFi市場でネックとなっているガス代を大幅に引き下げることができるという。

Uniswap V3はこれらの新機能の実装により、「これまでに設計された中で最も柔軟で効率的なAMM(自動マーケットメーカー)になる」といい、その資本効率について次のように説明している。

「LPは、Uniswap v2と比較して最大4000倍の資本効率で流動性を提供し、資本に対してより高いリターンを獲得できます。」