仮想通貨分析企業skewが、取引実行プラットフォームをリリース。500万ドルの融資を獲得
英・ロンドンに拠点を置く仮想通貨分析企業「skew(スキュー)」が29日、機関投資家ユーザーが仮想通貨資本市場全体の流動性にアクセスできるようにする取引実行サービス「skew Trading(スキュー トレーディング)」の開始を発表した。
skew Tradingは、スポットから先物・オプション取引に至るまでの上場及びOTC製品間での流動性プロバイダーと機関投資家を結び、貿易を実行する新しい電子仲介プラットフォームで、既存の革新的な決済インフラを活用して運用が行われるとのこと。
出典:skew
仮想通貨市場へのゲートウェイを構築
skewは昨年9月、先物、オプション、その他の投資に関する100を超えるチャートを持つデリバティブ市場向けのデータセットを提供するプラットフォーム「skew Analytics(スキュー アナリティクス)」をリリースしており、現在では1,000を超える企業ユーザーが、仮想通貨市場の動向を把握すべく日常的に利用している。
今回のskew Tradingのリリースにより、機関投資家などのユーザーが全く同じアカウント・プラットフォームを利用し、リアルタイムでの仮想通貨市場の分析から取引、決済までを流動的にアクセス可能なネットワークを提供するゲートウェイとしての位置づけを目指している。
ベンチャーファンドから500万ドルの資金を調達
skewは開発にあたり、ロンドンを拠点とするベンチャーファンドOctopus Ventures(オクトパス ベンチャーズ)が主導する資金調達ラウンドで500万ドルの融資を獲得しており、昨年9月に融資された200万ドルと合わせ、2018年の創業以来700万ドルの資金調達に成功している。
今後獲得した資金は、ロンドンベースのエンジニアリングチームの拡大や、自社の販売力を強化するために使用されるとのことだ。