SBIが英暗号資産サービスB2C2を買収!暗号資産関連事業拡大へ
SBIホールディングスの完全子会社であるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社が16日、英ロンドンに拠点を置く暗号資産(仮想通貨)マーケットメーカーB2C2の株式90%を取得し子会社化したことを発表した。
Looking forward to working alongside SBI to implement our vision for the future of financial markets 💪#crypto #fintech #innovation #banking #cyptofinancehttps://t.co/7f53sVUrGj
— B2C2 (@B2C2Group) December 15, 2020
大手暗号資産マーケットメーカーとの統合
今回の株式取得については、2020年7月のプレスリリースで公表されており、英金融当局の認可や既存株主との合意を経て、この度正式に子会社化が完了したとのことだ。
SBIの国内外でのM&Aを主とした成長戦略の中で、成長著しい暗号資産業界についても重要視しており、英ロンドンの他、米国、日本にも拠点を持つ大手暗号資産マーケットメーカーであるB2C2の子会社化を通じ、今後機関投資家などに向けた幅広いサービスの展開を目指していく考えだ。
今回の合意についてB2C2 のCEOであるMaxim Boonen氏は次のようにコメントしている。
「私たちは、暗号資産が今後10年間に金融市場に及ぼす影響についての大胆なビジョンを共有しています。この進化の最前線でSBIに参加できることを誇りに思います。」
暗号資産関連事業の拡大
SBIとのパートナーシップ以来、B2C2でのOTC取引量は4倍に増加しており、さらに、B2C2の最先端のマーケットメイクシステムとSBIの暗号資産取引所SBI VCトレードの統合により、1日あたりの取引量が10倍にまで増加したという。
今月8日には、同じくSBIホールディングス子会社のSBIデジタルアセットホールディングスが、スイス証券取引所を運営するSIXグループのSIX Digital Exchangeと共同で、シンガポールを拠点としたデジタル資産サービスを提供する合弁会社の設立を発表しており、今後も暗号資産関連事業のサービスを拡大させていくものと思われる。
関連:SBIがスイス証取運営会社とデジタル資産に関する共同ベンチャー設立を発表