暗号資産取引所クラーケングループ日本法人、日本での入出金と取引の開始
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所である「 Kraken(クラーケン)」の日本法人で暗号資産交換業者である「Payward Asia株式会社」が、2020年 10月22日付で、日本での入出金と取引サービスを開始したことを発表した。
すでに口座開設の手続きを終えたユーザーは「住信 SBI ネット銀行」にて日本円の入出金サービスを利用できるようになっている。
取り扱い暗号資産は5銘柄
以下の主要な暗号資産5銘柄対象としたスポット取引(暗号資産と暗号資産の取引ペア・日本円と暗号資産の取引ペア)今すぐ利用できるようになっている。
🔹ビットコイン(Bitcoin/XBT)
※XBTはビットコインの単位を表す表記。BTC が一般的ですが、XBT という単位も使用されることがあります。
🔹イーサリアム(Ethereum/ETH)
🔹リップル(Ripple/XRP)
🔹ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
🔹ライトコイン(Litecoin/LTC)
また、クラーケンがグローバルで提供している他の暗号資産(仮想通貨)については、なるべく早期に追加できるよう対応すると説明されている。
暗号資産の受入れの拡大にむけて
日本での入出金と取引の開始にあたって、クラーケン のCOOのデビッド・リプリー氏は次のようにコメント。
「私共の他に例を見ない顧客サービスと最も安全な取引を日本の市場参加者の皆様に再び提供できることを大変うれしく思います。
昨今の複雑な市場環境下において、より多くの市場参加者が市場リスクのヘッジや資産価値の保全の為に暗号資産を用いるようになっています。」
クラーケンは2018年に日本でのサービスを中止したが、同年9月に日本法人であるPayward Asia株式会社を設立し、日本の資金決済法及び関係法令などの暗号資産交換業に関する規制要件を満たすための体制整備を進めてきた。
Payward Asiaは、「2020年はサービスの再開の最適なタイミングである」とし、サービス中止後も日本でのサービス再開を検討し続けていたという。
今後もクラーケン がミッションとして掲げる、「暗号資産(仮想通貨)の受入れの拡大」にむけてどのようなスピード感とサービスが提供されるのか注目が集まります。
それと同時にクラーケンの参入で国内の仮想通貨市場は、取引所の競争への活発が予想される。また先日、SBIホールディングスが暗号資産取引所「TaoTao(タオタオ)」を買収することで話題となり、取引所含め仮想通貨市場の追い風となることが期待される。