伊藤忠商事、コーヒートレーサビリティプラットフォーム「FARMER CONNECT」参画!|「コーヒー情報追跡アプリ」
伊藤忠商事は、世界でコーヒーの生産・流通・販売に携わる複数の企業ら共に、サプライチェーンの効率化を目指し、トレーサビリティプラットフォーム「FARMER CONNECT(ファーマー・コネクト)」の展開に参画する事を発表しました。
FARMER CONNECTとは
出典:itochu
「FARMER CONNECT」は、スイスの「Farmer Connect SA社」が提供するトレーサビリティプラットフォームであり、ブロックチェーン技術を活用した小規模農園の商品のエコシステムを構築している。
そして、農家と消費者間のサプライチェーンの透明性向上や効率化を目指しています。
プラットフォームの主要パートナー(初期)
- コロンビアコーヒー生産者連合(FNC)
- 伊藤忠商事
- JMスマッカーカンパニー
- JACOBS DOUWE EGBERTS(JDE)
- RGCコーヒー
- Beyers Koffie、Sucafina
これらの世界の大手コーヒー関連企業らが協力し合い、コーヒーサプライチェーンのエコシステムをさらに構築します。
そもそもコーヒーのサプライチェーンとは
コーヒーのサプライチェーンは、木を植えて育てることから、豆を収穫する前に収穫、皮むき、乾燥、梱包、増量、ブレンド、最終的に焙煎するまで複雑です。
このプロセスには、輸出販売業者、国際輸送業者、輸入業者、焙煎業者、食料品店、カフェ、専門店などの小売業者を含むいくつかの仲介業者が統合されています。
これらの仲介者はすべて、情報を追跡する様々な方法を備えている為、サプライチェーン全体で価値と情報の交換をより手作業で行い、労働集約的であり、透明性が低下します。
そこでFarmer Connect SA社はIBMと協力して、「Thank My Farmer」という名前のアプリケーションを開発しました。
出典:itochu
消費者はこのアプリをダウンロードしてコーヒー製品に記載されたQRコードを読み込む事で「豆の栽培からブレンドの詳細」などの情報を知る事が可能となります。
また、生産者に対し任意でチップや感謝の気持ちを送る事も可能となります。
アプリ「Thank My Farmer」は、2020年に一般公開予定だが、公開される前にパートナーの一部の市場でユーザーテストを実施する予定とされている。
また、コーヒー産業だけではなく、次の展開としてお茶やココアなどの他の小規模農家の商品に拡大する事も視野にいれているという。
世界のコーヒー価格は10年以上で最低価格に達してい今。多くの農家は、新しい作物への転換や移住によって完全に産業から撤退が進んでいます。
ブロックチェーン技術を導入する事で、消費者に透明性を提供し小規模農家のコーヒー農家をサポートする新しい方法が生み出される事で態勢を整える事が期待されます。