Facebookの独自仮想通貨「Libra」に対する賛否両論の「否」|一部まとめ

Facebookの独自仮想通貨「Libra」に対する賛否両論の「否」|一部まとめ

Facebookの独自仮想通貨「Libra」に対する賛否両論の「否」|一部まとめ

6月18日、Facebookの独自仮想通貨プロジェクト「Libra(リブラ)」のホワイトペーパーが公開された

以前から注目度が高かったこのプロジェクトは情報公開後、SNSやTVなどメディアから報道され、各国政府機関やアナリストから賛否両論の意見が飛び交っている。

今回はその賛否両論の「否」に焦点を当て、否定的な意見を述べている人物を一部ピックアップして、ご紹介していきます。

米下院金融委員会のMaxine Waters(マクシーン・ウォーターズ)委員長

米下院金融委員会のMaxine Waters(マクシーン・ウォーターズ)委員長は19日、「Facebookは数十億人分のデータを持っており、これらのデータ保護を繰り返し軽視してきた」と批判。Libraの開発を中断するように要求した。

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「我々は、この新しい仮想通貨に対処するため、迅速にそして積極的に動くだろう」

「法的プロセスを踏まずに銀行を始めるようなもの」

「私たちは消費者を守らなければなりません。私たちは、彼らがすべての仲間と一緒にスイスに行ってドルと競争することを許可することはできません。」

フランスの財務相、Bruno Le Maire(ブリュノ・ル・メール)氏

フランスの財務相を務めるBruno Le Maire(ブリュノ・ル・メール)氏はFacebookに対して「テロの資金調達や不正行為に転用」などに対する保証の要請を検討している事を明かした。

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我々政府は、顧客がリスクにさらされる事を防止する義務がある。FacebookがLibraを通して、数百万人以上のデータを収集する可能性が高いと考えている。

よって、大手デジタル企業が独占できないように、厳しく規制する必要性がある。

ロシア議会下院金融市場委員会のAnotoly・Aksakov(アナトリー・アクサーコフ)委員長

ロシア議会下院(国家院)金融市場委員会のAnotoly・Aksakov(アナトリー・アクサーコフ)委員長は、Facebookの独自仮想通貨「Libra」を同国では禁止するべきだと述べた。

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「理論上は、そういった通貨の交換、取引、販売などあらゆる種類の取引所を統制する可能性を議論すべきだ。我々ロシアは、私が信じるに、そういった場所の創設を制限あるいは禁止するだろう」

オーストラリア準備銀行(RBA)のPhillip  Law(フィリップ・ロウ)総裁

オーストラリアの中央銀行にあたるオーストラリア準備銀行(RBA)のPhillip  Law(フィリップ・ロウ)総裁が、フェイスブックが発表した仮想通貨リブラは、すぐには主流の決済手段とはならないだろうと語った。

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「FacebookのLibraは、我々が普段使っている通貨のようになる前に、乗り越えるべき壁がいくつもある。(中略)対処すべき規制上の問題が多くあり、しっかりしたビジネスケースがあることを確認する必要がある。結論に飛びつく前に、吟味すべきだろう」

イーサリアムの共同創設者Joseph Lubin(ジョゼフ・ルービン)氏

仮想通貨イーサリアムの共同創設者Joseph Lubin(ジョゼフ・ルービン)氏は21日、Facebookの独自仮想通貨Libraトークンに対し「非中央集権の羊の服を着た中央集権の狼のようだ」と非難した。

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「人々は非中央集権への信頼を高めている」とし、Libraのユーザーは仮想通貨よりも、通貨バスケットに信頼しなければいけない点が中央集権的であると非難した。

「信頼」で最も重要なことは、28社という制限的なメンバーの管理下に置かれるのではなく、Libraが最終的に誰もがネットワークを検証できる、よりパーミッションレスな分散型システムに移行することだ。

独自仮想通貨プロジェクト「Libra」の詳細が公表され、いくつもの否定的な発言が飛び交う中、もちろん肯定的な意見もたくさんある。

計画通りに進行するならば、世界中の仮想通貨利用を急速に促進する可能性があり、仮想通貨市場のみならず、金融市場、経済状況に大きな影響を与える事が予想される。

そんな中、Facebookの独自仮想通貨「Libra」に関する公聴会を7月16日に開催する。

Facebookは18日に「議員の質問に答えることを楽しみにしている」と述べた。この日のFacebook側の答える内容によっては、さらなる注目が集まるでしょう。