仮想通貨市場は、4月2日、日本時間13時30分頃から価格が大きく高騰し、時価総額ランキング1位のビットコインはもののわずか20分程度で前日比20%越えを記録し、価格も55万円を突破しました。
その後、一時下降し落ち着いたが、再び4月3日午前8時頃から11時頃にかけて上昇し価格が56万円付近まで戻り、現在(3日16時時点)では55万円台で落ち着いてます。
今回の高騰は、2019年の最高値を更新しており、2018年末の下落後の水準から、1日の最大上昇率を記録する事となった。
この高騰理由の1つとして過去最長の弱気相場が転換した可能性が高まったという見方が挙がっています。下落相場における市場下落の余波を強く受けた事で、資金流出が加速、想定以上の下落を引き起こしていた。そして、その買い戻しが一部起きた事が理由として挙げられている。
Bitcoin Cash(BCH)の上昇率は50%越えを記録
基軸通貨で時価総額1位のビットコインが上がる事により、他のアルトコインも一斉に急上昇し、その中でも最も上昇率が高かったのが、「Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ/BCH)」となりました。
CoinCheck上で32,000円の高値を記録、一時前日比70%高を記録しました。CoinMarketCapによると、BCHは過去60日間で53.3%上昇しています。現在は1BCH=28000円付近を推移しており、時価総額ランキング6位に位置づけてます。
Bitcoin Cash(BCH)は2018年末に話題となったアップデートを巡る陣営の対立により「BitcoinABC」と「BitcoinSV」の「ハッシュ戦争」が行われた。これにより、マイナーの利権争いへの懸念まで問題が発展しました。
その事も下落要因の1つとして、非常高い下落率を記録しており、売られすぎという見方もでき、今回の高上昇率に繋がっていると考えられます。関連として「Bitcoin SV」も上昇率は高く記録されました。
その他、主要アルトコインの上昇率
その他の主要の仮想通貨の上昇率は以下の様になっていました。
Bitcoin SV 34.92% 時価総額ランク12位
Litecoin 33.76% 時価総額ランク4位
Cardano 27.62% 時価総額ランク9位
EOS 25.46% 時価総額ランク5位
NEM 25.26% 時価総額ランク20位
Dogecoin 23.41% 時価総額ランク25位
Bitcoin Diamond 19.24% 時価総額ランク47位
Bitcoin Gold 18.38% 時価総額ランク29位
ビットコインの200日移動平均線を突破
ビットコインの強気派として知られる米調査会社ファンドストラット代表のTom Lee(トム・リー)氏は、テクニカル分析の観点から200日移動平均線に注目していました。
1/ CRYPTO
Definitely a positive development that #Bitcoin is now above its 200D mov. avg.
–Many consider P>200D as sign of $BTC in positive trend
–BTC acts significantly better P>200D, a win-ratio of 80% vs 36% when P<200Dsource: data scientists @fundstrat_ken @AlexKernA pic.twitter.com/Ru19HLlE4G
— Thomas Lee (@fundstrat) 2019年4月2日
ビットコインが200日移動平均線を超えた事は前向きです。
多くの投資家はBTC価格が200日移動平均線を上回る事をビットコインのポジティブなトレンドとして見ています。
これまでの傾向として、ビットコイン価格は200日移動平均線を上回っている時の「Win-ratio(勝率)」が80%である一方で、200日移動平均線を下回ってる時の36%よりはるかに高い。
今後もビットコインチャートにおける日足の200日移動平均線にもさらなる注目が集まる事でしょう。