億万長者の投資家でビットコイン長者でも知られるウィンクルボス兄弟(兄:タイラー、弟:キャメロン)は、「Facebook」が構築する仮想通貨を賞賛していることが、17日に英紙テレグラフのインタビューでわかった。
Facebook社(CEO) マーク・ザッカーバーグ氏 出典:ウィキメディア・コモンズ
マーク・ザッカーバーグ氏とFacebookが仮想通貨を構築している事は「素晴らしい」
ウィンクルボス兄弟は、マーク・ザッカーバーグ氏が仮想通貨とブロックチェーン技術の可能性をよく理解していると述べ、そしてそれがFacebookが注目を集めながら仮想通貨の開発に取り組んでいる理由の1つであると述べた。
Facebookの仮想通貨は世界中で送金を行う為に利用されると予想される。
この事に対し、ウィンクルボス兄弟は、「CooL(素晴らしい)」と賞賛した。
また、ニューヨークタイムズでは、マーク・ザッカーバーグ氏が、メッセンジャーやWhatsApp、Instagramといったメッセージサービスに仮想通貨の支払い機能を統合させるプロジェクトを密かに取り組んでいる事を明らかにした。
ウィンクルボス兄弟は仮想通貨によって可能となった市場のデジタル化はフェイスブックの中心的なサービスよりもはるかに重要であると述べている。
弟:キャメロン・ウィンクルボス氏は以下のように述べた。
「仮想通貨は価値を移転し、写真の共有よりも人々を惹きつける資源の下に市場をもたらしています。これは強力です。人々は繋がったりする事を望んでいますが、人々や価値あるものに支払いができるという事はもっと重要です」
ウィンクルボス兄弟とマーク・ザッカーバーグ氏の関係
ウィンクルボス兄弟とマーク・ザッカーバーグ氏は、米ハーバード大学でクラスメートであった。
2008年にウィンクルボス兄弟はザッカーバーグ氏が後にFacebookとなるソーシャル・ネットワーク・サービスに関するアイデアを彼らから盗用したと訴えて裁判沙汰になったのは、有名な話です。
最終的に両者はウィンクルボス兄弟が現金で2000万ドル(約20億円)、Facebookの株120万株(約45億円相当)を受け取る事で和解した。
ウィンクルボス兄弟はその賠償金を利用し2015年に「Gemini/ジェミニ」という仮想通貨取引所を設立し、ドルと連動したステーブルコインのGeminiドル(GUSD)を2018年に立ち上げた。
また米証券取引委員会(SEC)にビットコインETFの申請を行うなど精力的な活動は仮想通貨業界を超えて常に注目を集めている。
最終的な結果がどうなろうともウィンクルボス兄弟は仮想通貨の未来に対して強気であり、仮想通貨の価格が3000ドル付近までに下落したいわゆる「仮想通貨の冬の時代」を上手く乗り切ったようである。
また、Facebookが構築する仮想通貨には今後より一層、期待と注目が寄せられるでしょう。
余談ではありますが、ウィンクルボス兄弟はハーバード大学時代、ボート部に所属しており、2008年北京オリンピックに男子ペアボート種目に兄弟2人で出場し、6位という成績を収めています。そして、現在では起業家、経営者、投資家として活躍し、2018年2月の米フォーブス誌が発表した「世界の仮想通貨長者ランキング」で、4位に入りました。
「ウィンクルボス・キャピタル」の協同創業者である彼らの資産額はそれぞれ、9〜11億ドル(約960〜1180億円)と算定されている。。。
参考元:こちら