NASDAQがビットコインの模擬トレードを試験的に開始
22日、世界的証券取引所であるナスダック(NASDAQ)上でビットコイン(BTC)の模擬トレードが行われていた事が、分析会社ストロングマーケットのアナリストCryptopolis氏のTwitter上で報告された。
同氏は、TDAmeritradeを通じてナスダックのBTC/ドル取引ペアが確認している。ティッカーシンボルは「CXERX」。4月10日から取引環境が提供されており、TDAmeritradeの口座で1BTCを購入している。
※ティッカーシンボル(ティッカーコード)とは、株式市場において上場企業の銘柄を分かりやすく識別する為に用いられるアルファベットコードの事を指します
UPDATE: According to TDAmeritrade support – it’s not a real trade in my account – it appears they are testing only using their Paper Trading platform. Support said “I’m not able to speak on it” -They did not know what CXERX is. Strange… But something is going on for sure! pic.twitter.com/gUxtHX0TNg
— Cryptopolis (@cryptopolis_x) 2019年4月22日
またCryptopolis氏は、TDAmeritradeサポートに問い合わせた内容もTwitterで報告している。
TDAmeritrade のサポートによると私のアカウントは実際の取引ではありません。ペーパートレードプラットフォームを使用してのみテストされているようです。サポートは「それについて話すことができない」と言った。彼らは 「CXERX」 が何であるかを知りませんでした。奇妙。。。 しかし、何かが確かに起こっています!
※ペーパートレードとは実際の売買が行われず、架空の資金で取引の練習が行える取引。デモトレードとも呼ばれており、投資初心者などにトレードの練習目的で多く利用されている。
TDAmeritrade のサポートの回答通り、現段階ではまだペーパートレードであるためテストしている段階で間違いなそうだ。しかし、Cryptopolis氏が感じている何かが裏で起こっている可能性は大いにあると予想される。
以前からナスダックは、仮想通貨に対して友好的な大手金融機関として知られている。ナスダックの初の女性CEOであるAdena Friedman(アデナ・フリードマン)氏は今年の1月には「世界で最も洗練された投資家の一部」がここ数年デジタル通貨に投資していることなどを無視できないと述べていた。
また、昨年の4月には「ナスダックは、時間の経過とともに仮想通貨取引を検討することは間違いないでしょう。弊社が時期を見て、人々がより規制が整った市場で取引するための準備をします。」とも述べている。
世界的にも注目を集める市場に、仮想通貨が上場される事となれば、金融業界から再び着目が集まるきっかけとなり一気に追い風を得る可能性がある。