Libra協会の幹部、FB主導の仮想通貨「Libra」を2020年のローンチ計画を維持していると発言!
Facebook主導の仮想通貨「Libra(リブラ)」の発行体であるLibra協会の幹部のベルトランド・ペレス氏は、Libraの発行を2020年以内にローンチの見通しを示した。仏のニュースメディア「Les Echos」で語った。
ペレス氏は世界中で仮想通貨の規制の枠組みがまだ、明確になっていない、そして仮想通貨「Libra」について議論されているが以下のようにコメントしている。
「2020年上半期の終盤から2020年末の間でローンチスケジュールをしっかりと維持している」
また、この目標を達成する為、特に規制当局と協力しているという。
リブラリザーブ(準備金)
複数の通貨で構成するリブラリザーブ(準備金)は、ドルや円、ユーロなどの法定通貨で構成されたバスケットと1年未満の「短期国債」で運用される予定。
ぺレス氏によると、準備金の保全の為に12の銀行と協力すると述べている。準備金の規模は「数百億ドル、おそらく2000億ドル以下になるだろう」と述べている。
中国の人民元は含まない
仮想通貨Libraの連動通貨に、米ドルやユーロ、ポンド、シンガポールドルと並んで日本円が99%を占めるとされ、そのうち米ドルは非常に大きく半分程度を占めるという。そして、中国の人民元は含まれていない。
中国に対しては警戒の姿勢を示している事になる。アメリカは現在、中国と貿易摩擦関係で緊迫した関係が続いている。これも背景としてあるのだろう。
また、中国には為替操作の疑惑があり、Libraの連動通貨として参入する事による影響力の拡大を問題視ししてもおかしくない。
また、中国の事情として、国内ではFacebookにアクセス出来ないようになっている。
Libra批判について
リブラリザーブの存在が、金融政策に影響を与えるのではないかと各国の中央銀行らが懸念している。しかし、ペレス氏は以下のようにコメントしている。
「中央銀行の政策が、リブラのバスケットに影響を与えるのであり、その逆ではない」
さらに世界最大級の資産運用会社「ブラックロック」のような規模にはしないと明言した。
現在、リブラ協会には約10名の職員が在籍している事を明かし、ジュネーブ(スイス)の他にカリフォルニア(サンフランシスコ)にも拠点を置いているという。
将来的には欧州の他エリアやアジアにも拠点を構える事を視野に入れているという。