ジョン・ボリンジャー氏「ビットコインが今やリスクオン、リスクオフの別の手段として機能」
ボリンジャーバンドインジケーターを発明したことで知られるトレーディングベテランのジョン・ボリンジャー氏は、仮想通貨ビットコインが今やリスクオン、リスクオフの別の手段として機能していると主張しています。
It is really interesting to see $BTC turned into just another risk-on, risk-off vehicle. Just another demonstration that in a real crisis all correlations really do approach one.
— John Bollinger (@bbands) April 6, 2020
ビットコイン(BTC)がリスクオン、リスクオフの別の手段に変わったのは本当に興味深いことです。実際の危機では、すべての相関関係が本当に1つに近づいていることを示すもう1つのデモンストレーションです。
これまでビットコインや他の仮想通貨は経済危機の際に安全な避難所として機能することが期待されている。
しかし、このコロナウィルスパニックでの絶対的経済危機では株式同様に仮想通貨も価格暴落。世界的な景気後退に対するヘッジとして機能ができなかった。
4月7日、新型コロナウィルスの感染者の割合がイタリアやスペインなどで減速し始めたことなどをきっかけとして、BTCは7460ドルを突破する直前まで上昇。
この価格を記録したのは、3月中旬にビットコインが暴落して以来となり、米国株式市場とも高い相関関係を維持しているようだ。
ベテラントレーダーでも予想できない
3月8日に起こったビットコイン価格の大暴落。
40年以上の取引経験をもつベテラントレーダーでもあるボリンジャー氏は、コロナウイルスが主導するパンデミックの間にビットコインが投資家のためのヘッジを実行できなかったという事実に驚いたという。
3月9日のボリンジャー氏のツイートでは、「コロナウイルスによって引き起こされるグローバルな売りの中で、ベンチマークの仮想通貨が安全な資産として機能することを期待した」と述べています。
また、11日には「ビットコインが安全な避難先である」と信じる集団が大きくなれば、ビットコインは実際にそのような避難先の資産として機能するということをコメントしている。
仮想通貨業界の著名人や専門家たちはこの経済危機でビットコインの価格が上がらなかったことに対して「まだ不確実」や「ビットコインが終わった」などの両方の見解が飛び交っている。
そして、もっとも興味深いことは、ビットコインは2008年9月のリーマンショックによる世界的な金融危機があった直後に誕生している。つまり、誕生した段階で避難先としての存在だったのかもしれない。
結果としてビットコインが世界的な経済危機に直面してるのは、新型コロナウイルスが初めてではなく、2回目となるのだ。