ブライアン・マーセル氏は、IOTAが主流の採用となるまで５年かかると予想！
IBCSグループの会長であり、IOTA財団のメンバーであるブライアン・マーセル（Brian Marcel）氏は、IOTA「DAG/Tangle」とその使用例に関するビデオを公開しました。
ビデオの中で、IOTA Tangleテクノロジーがまだ採用の非常に早い段階にあると述べており、彼の推定によると、IOTAが主流に採用されるまでには5年かかるという。
IOTAの主な特徴
IOTAの最も大きな特徴が、ブロックチェーン技術を採用せず、「DAG（有向非循環グラフ）」というブロックチェーンの代わりになる技術を採用しています。その「DAG」に基づいて開発された台帳が「Tangle」になります。
※Tangleは、日本語に訳すと「もつれる」という意味でIOTAでは「もつれた台帳技術」という意味になります。
ビットコインなどのブロックチェーンは、鎖のようにブロック同士が直線に結びつている構造に対し、「DAG」に基づき開発された「Tangle」は複数の矢印が絡み合って網目状の構造です。（もつれた台帳）
これにより、「手数料無料」や「処理速度が速い」など利点が生まれます。
IOTA Tangleには、現実の世界で使用できる広範な機能があり、これらには、サプライチェーンにおける食品と商品の追跡、グローバルな貿易金融、認証、データ管理、ロジスティクス、スマートアプリケーション、モビリティセクターが含まれます。
マーセル氏によると、食品および衣料品部門の消費者は、自分の商品がどこからどのようにしてどこから来ているのかを知りたがっている。特にミレニアル世代は、間もなく最も購買力を持つグループの1つになり、この傾向は増加していくとされる。
この点について、IOTAは企業にソフトウェアプラットフォームを提供し、その上でモバイルアプリケーションを開発してサプライチェーンを追跡することができると述べている。
また、IOTA「Tangle」の不変性を強調し、企業は製品の偽造をよりよく防止および追跡するためにそれから利益を得ることができると指摘しました。マーセル氏は、効率の向上、支払いコストの削減、請求の不正確さの低減など、サプライチェーンに数多くのメリットがあると予測しました。
物流の分野でも、ブロックチェーンに対する「Tangle」の優位性を強調。
Tangleは、ブロックチェーンに代わるDLTの代替形式であり、ブロックチェーンに関連する多くの落とし穴批判を克服します
ブライアン・マーセル（Brian Marcel）氏は、2019年9月に諮問委員会のメンバーとしてIOTA財団に参加し、その際に「IOTAをさまざまな顧客やサプライヤーに紹介したい」と述べている。また、彼はIOTAが企業の世界に持ち込んだバーコードと同じように、世界を変えると信じています。
マーセル氏が率いるIBCSグループは、中央ヨーロッパのエンタープライズモビリティ市場における主要なアプリケーションソリューションインテグレーターであり、企業がITソリューションとコンサルティングサービスの導入を成功させることにより、物流プロセスの効率を向上させることを目的としている。
今後、5年間のIOTAの立ち位置にも注目が集まります。