ツイッター乗っ取り事件の犯人逮捕!主犯格は17歳の少年

ツイッター乗っ取り事件の犯人逮捕!主犯格は17歳の少年

ツイッター乗っ取り事件の犯人逮捕!主犯格は17歳の少年

7月15日に発生した大規模なツイッター乗っ取り事件に関与した3人の犯人が、31日にFBI、IRS、米国シークレットサービス、フロリダ州の法執行機関に逮捕、起訴されたことが現地メディアの報道で明らかになった。

主犯の容疑者は17歳の少年

驚きなのは、首謀者とされツイッターハッキングおよびビットコイン詐欺など30の重罪容疑がかけられているフロリダ州タンパ在住の容疑者は17歳の少年であった。

FBIによって逮捕された17歳の容疑者グラハム・クラーク(Graham Clark)は、ツイッターへの攻撃を5月3日から7月16日まで行い、「アメリカ中の人々を詐欺した」として、7月31日午前6時30分頃ヒルズボロ刑務所に収監されている。

クラークにかけられた30の容疑は次のものとなっている。

■ 組織詐欺  1件

■ 通信詐欺 17件

■ 個人情報の不正使用 10件

■ 個人情報の不正使用(10万ドル以上または30人以上の被害者) 1件

■ 権限のないコンピューターまたは電子デバイスへのアクセス(非難のスキーム) 1件

州の弁護士は「これは普通の17歳ではなかった」との考えを示し、クラークは成人として起訴されている。

共犯者とみられる2人も逮捕

今回の事件にはクラークの他に2人の青年が関与していた。

2人は、「Chaewon」と名乗るイギリス在住のメイソン・シェパード(Mason Sheppard)19歳と、「Rolex」と名乗るフロリダ州オーランド在住のニマ・ファゼリ(Nima Fazeli)22歳。

シェパードは電信詐欺、マネーロンダリングの企図、保護されたコンピュータへの侵入容疑で、ファゼリは保護されたコンピュータへの侵入を手助けしたとし、いずれもカリフォルニア州北部地区で刑事告訴されている。

今回のハッキング事件は、ツイッター従業員をターゲットにしたスピアフィッシングであることが明らかになっている。

内部システムへのアクセス権を得てビル・ゲイツ氏イーロン・マスク氏、バイデン大統領候補オバマ前米大統領など、130の著名人や大手企業のアカウントを不正に利用し、わずか1日で10万ドル以上も詐取している。

フロリダの最高財務責任者であるジミーパトロニス氏は次のように語る。

「最近の前例のないTwitterハッキングの背後にあるとされる首謀者がフロリダの裏庭で逮捕されたというニュースは憂慮すべきです。10代の若者がそのようなTwitterへのアクセス権を取得できるという事実は、途方もないものであり、技術巨人がそのゲームを強化する必要があることを証明しようとしています」

「まさにこれが私がFDLEに調査を実施し、Twitterが私たちの市民を保護するために重要な情報を提供するように要請した理由です。Twitterは、政府、業界、メディアのメンバー、そして何十億人もの人々が重要な情報を伝達するために信頼している非常に強力なツールです。」