LINEが各国の要件を反映する中央銀行デジタル通貨「カスタマイズCBDC」の開発支援へ!
国内7,800万人が利用するSNSを展開するLINEが、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発支援に乗り出すことが明らかになった。
金融業とは無関係の大企業が中央銀行をターゲットにCBDC開発支援に乗り出すのは、世界初の事例であり、これまで研究段階にとどまっていた各国のCBDCが、LINEのブロックチェーンプラットフォームによって実現に一歩近づくことができるかに関心が集まっている。
韓国メディアのIT Chosunの報道によると、LINEの関係者は、「CBDCに興味を持つ複数の中央銀行にCBDCプラットフォームの提供を試みる」と述べており、LINE独自のブロックチェーンプラットフォームが持つ拡張性と信頼性などの利点を活かしつつ、各国の中央銀行の要件を反映する形式の “カスタマイズCBDC“ の開発支援を目指すという。
LINEはアジア主要国の中央銀行とブロックチェーンプラットフォームの適用を議論しており、“現在の議論が行われる正確な国名は明らかにするのは難しい”としながら “少額決済用CBDC開発に主眼を置いた、アジアの主要国である” と明かした。
今回LINEがCBDC領域へ進出することによって、ブロックチェーン業界内の主導権を握る可能性が高まった。
ブロックチェーン事業を営む競合企業は、規制当局の顔色をうかがう成功事例をなかなか作れないなか、LINEは、規制当局と歩幅を合わせて事業拡大を狙う見通しであるとのこと。
LINEの子会社unchainの代表であるイ・ホンギュ氏は “銀行を経なくても、誰もが口座を作ってCBDCを活用できる時代が開かれる” とした上で次のように述べている。
「この分野では先例がないため誰かが開拓しなければならず、LINEがその役割をするのがいいと判断した。」
「国家の特性に合わせたCBDCを発行しなければならない中央銀行の立場では、LINEのCBDCプラットフォームがフェイスブックよりも有用である可能性が高い。」