シンガポール、世界初!デジタルCOVID-19健康証明書使用を発表!

シンガポール、世界初!デジタルCOVID-19健康証明書使用を発表!

シンガポール、世界初!デジタルCOVID-19健康証明書使用を発表!

22日、インターナショナルSOS(東京都・港区)とAOKpass社、国際商業会議所(ICC)は、シンガポールへの入国審査時に初めてデジタル版COVID-19健康証明書認証モバイルアプリ「ICC AOKpass」が使用されたことを発表した。

ICC AOKpass、ブロックチェーンベース健康証明書発行によりデジタル認証可能へ

先月21日に、日本からシンガポールへ帰国したシンガポール国籍の男性が、シンガポール・チャンギ国際空港の出入国カウンターへコロナウイルスの陰性を証明するデジタル版PCR検査結果を公式に提示したことが明らかになった。

入国管理局がブロックチェーンベースのデジタル認証による健康証明書を使用した例は過去になく世界初となった。尚、今回発行されたデジタル版COVID-19健康証明書は品川イーストメディカルクリニックによってICC AOKpass内に発行されたものであり、Affindi社のUniversal Verifierによってチャンギ国際空港で読み取られたものになる。

これまでは入国審査時には紙ベースの健康証明書が利用されていたが、今回のパイロットプログラム成功により、マレーシアやインドネシアなどすべての渡航者がICC AOKpassを利用しPCR検査結果やそのほかの必要な健康証明書をチャンギ国際空港にてデジタル認証できるようになる。

ブロックチェーン技術により、検査機関、航空会社、および入国プロセスを1つのテクノロジーの統合を叶えた大きな1歩となった。

証明書の「紙面」から「デジタル」化、入国審査の簡略促進へ

コロナ禍において海外渡航の再開のめどは一向に立っていない状況だ。いつまた自由に海外へ行けるのか、そういった未来の計画を立てるのも諦めている人たちも多い。

もしかしたらあと1、2年は海外旅行には行けないだろうな、と思っている人たちも多いだろう。ただ保有ビザにより渡航が許可された国が少しずつ増えてきてはいるもののコロナウイルス検査にて陰性を証明する書類の煩雑さが際立っている。

紙ベースの書類だと検査結果や医療記録の改ざんも可能ではあるがそういった課題を取り消してくれたのが今回のブロックチェーン技術を使用した新たなテクノロジーだ。

渡航者のプライバシーを保護するため、医療機関により発行された紙面の証明書はデジタル化され外部に個人情報を転送することなく、効率的な検証に利用できるようになる。

海外渡航に対し安心かつ安全に迅速な再開への道筋を示し、シンガポールではそういった取り組みの最前線に立ち、今後のあらゆる業界で渡航再開や業務再開の促進が期待されることだろう。

 

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