日本暗号資産市場社が、ERC20規格のステーブルコイン「ICHIBAコイン(ICB)」発行

日本暗号資産市場社が、ERC20規格のステーブルコイン「ICHIBAコイン(ICB)」発行

日本暗号資産市場社が、ERC20規格のステーブルコイン「ICHIBAコイン(ICB)」発行

日本暗号資産市場株式会社は6月30日のプレスリリースで、イーサリアムのブロックチェーンを使用したERC20規格のステーブルコイン「ICHIBAコイン(ICB)」を発行予定であることを明らかにした

同社が発行予定のICHIBAコインは今年中のリリースを目指し、関係省庁と調整していくという。

ICHIBAコインは、資金決済法4条7項の適用外の「事業者用自家型前払式支払手段」に分類され、通貨建資産にあたるため、法的には暗号資産(仮想通貨)には該当しない。

ICHIBAコインとは

ICHIBAコインについて

出典:日本暗号資産市場株式会社

ICHIBAコイン(ICB)は、1ICB=1円で使用することができる無担保型のステーブルコインであり、日本暗号資産市場社が運営する古物市場での支払いおよび古物商などの事業者が同社から仕入れをする際に使用することができる。

資金決済法により、前払式支払手段は払い戻しが原則禁止となっており、ステーブルコインとして価格の維持が難しく、これまで「だいたい安定通貨」として成功した前払式支払手段はなかったが、ICBは資金決済法の適用外であるため、発行元による買い戻しが可能であるため、ステーブルコインとして機能するという。

またICBは、Uniswap(ユニスワップ/非中央集権的前払式支払手段取引所)で取引が可能になり、その後は1ICB=1円以下になった場合には0.99円まで、1ICB=1円を大幅に上回った場合には同社が1円で販売することで、1ICB=1円になることを目指す。

古物市場で古物を売買する際にICBを利用すると、無償ポイント(別のERC20トークン)を付与する計画もあり、ICB保有者の利便性を向上させていく。

同社はステーブルコインICBの発行を通じて「モノ×トークンの領域において良い循環を生む」ことを目指している。

 

日本暗号資産市場株式会社インタラック代表取締役である岡部典孝氏は、「だいたい安定通貨」のネーミングについてツイッターで、「金融庁にも広めていきたい!」と意欲を示している。

家から一歩も出ずに出品できるオンライン売買サービス「オクリマ」

昨年11月に創業した日本暗号資産市場株式会社は、今年2月に東京都公安委員会より「古物商許可」、3月には「古物市場主許可」を取得し、5月にオンラインかんたん買取サービス「オクリマ」のテストマーケティングを開始した。

「オクリマ」は、新型コロナウィルス感染症の大流行の中、自宅などで自粛しているユーザーを応援する目的で開発されたオンラインかんたん買取サービスだ。

これは、外出自粛中でリモート勤務している16歳の女性エンジニアが発案したもので、家やクローゼットに眠っていて、なかなか出品できずにいる商品をハコ単位で送るだけで、ユーザーに代って出品してくれるという画期的なサービスとして注目を集めている。

岡部氏はTwitterで、「超優秀な人達が入りたいと言ってくれる会社になってきて嬉しすぎる。」と述べていることから、岡部氏の人柄や、日本暗号資産市場株式会社の社風が一目置かれる存在であり、多くの優秀な人材を惹きつけているのではないだろうか。

今後も目新しい取り組みや、遊び心のある魅力的な企業として、様々なサービスを展開していくことが期待される。