トルコの港湾事業者が、ブロックチェーンの物流プラットフォームTradeLensに参加

トルコの港湾事業者が、ブロックチェーンの物流プラットフォームTradeLensに参加

トルコの港湾事業者が、ブロックチェーンの物流プラットフォームTradeLensに参加

トルコで港湾ターミナルを運営するYILPORTが、海上物流のためのブロックチェーンベースのプラットフォームTradeLens(トレードレンズ)への参加を発表した。

世界トップ10を目指す港湾事業者

YILPORTは国内外で港湾ターミナル事業を運営する事業者で、トルコ企業としては国際的なターミナルオペレーターのトップ20に入る唯一の事業者である。

2020年7月からTradeLensプラットフォームとの統合に向けた動きを開始し、トルコ北西部のゲブゼとゲムリクのターミナルのデータフローをAPIメッセージを介して提供し、「ゲートイン、ゲートアウト、船積荷、船荷揚げ、実際の荷積み日リスト、実際の荷揚げ日リスト」の6つの項目について、プラットフォームを通じたやり取りが可能となった。

YILPORT Holding Inc.の最高情報責任者Mark WOOTTON氏は、TradeLensプラットフォームとのデータ統合について次のようにコメントしている。

「TradeLensと連携することにより、YILPORT Holdingは、ネットワーク全体の輸入業者と輸出業者の世界貿易のデジタル化を加速します。ロジスティクスの運用プロセスを最新化することは、すべての関係者の経済発展と価値創造に役立つ、より堅牢で効率的なサプライチェーンを構築するために重要です。」

海上物流を効率化するプラットフォーム

TradeLensは、IBMとデンマークに拠点を置く大手海運企業Maersk(マースク)が共同開発した海上物流のためのブロックチェーンベースのプラットフォームで、エンドツーエンドのコンテナー出荷関連データなどをサプライチェーン内で共有し、簡単に表示、制御、管理することが可能となる。

今年5月には、インド最大の港湾事業者であるAdani Ports(アダニ ポーツ)& SEZ(APSEZ)がTradeLensと提携しサプライチェーン全体のデジタル化を進めることを発表していた。