VanEck、暗号資産の上場投資商品をアムステルダムとパリで取引開始

VanEck、暗号資産の上場投資商品をアムステルダムとパリで取引開始

VanEck、暗号資産の上場投資商品をアムステルダムとパリで取引開始

米大手資産運用会社VanEckが、ビットコインとイーサリアムの暗号資産(仮想通貨)ETNを、パリとアムステルダムに本社を置く大手証券取引所ユーロネクストに上場する予定であることを発表した。

ビットコインとイーサリアムのETN

今回発表されたビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)のETNは、6月1日にユーロネクストに上場される予定となっている。

ETNは「上場投資証券」や「指標連動証券」とも訳される投資商品で、金融機関などの発行体がその信用力をもとに、価格が特定の指標に連動することを保証する債券であるため、ETF(上場投資信託)とは異なり、裏付けとなる現物資産を持たない、償還価額と対象指標の間のずれ(トラッキングエラー)が発生しないなどの特徴を持つ。

ヨーロッパ市場へのさらなる展開

今回VanEckがユーロネクストに上場するビットコインETNは、昨年11月からドイツ証券取引所グループが設置する電算式株式現物取引システムXETRA(クセトラ)で独占的に取引が行われていたが、今回の上場を機にヨーロッパ市場へのさらなる展開を目指していく考えだ。

一方米国でも暗号資産ETFの申請を行っているVanEckだが、今年3月に米国証券取引委員会(SEC)に受理されたビットコインETFの申請については、45日間の審査の結果、審査期間をさらに45日延長し、6月17日前後に改めて判断されることが発表されるなど、北米やヨーロッパと比べ、実現が難しい状況が続いている。

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