VanEck、暗号資産の上場投資商品をアムステルダムとパリで取引開始
米大手資産運用会社VanEckが、ビットコインとイーサリアムの暗号資産(仮想通貨)ETNを、パリとアムステルダムに本社を置く大手証券取引所ユーロネクストに上場する予定であることを発表した。
VanEck is the first provider to list its #crypto ETPs on the @euronext stock exchanges in Amsterdam and Paris. They will enable investors to get exposure to #Bitcoin and #Ethereum without having to buy them themselves. Learn more in our press room: https://t.co/NEiLLIsQg3 pic.twitter.com/Rhsfyvs5sh
— VanEck Europe (@vaneck_eu) May 28, 2021
ビットコインとイーサリアムのETN
今回発表されたビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETNは、6月1日にユーロネクストに上場される予定となっている。
ETNは「上場投資証券」や「指標連動証券」とも訳される投資商品で、金融機関などの発行体がその信用力をもとに、価格が特定の指標に連動することを保証する債券であるため、ETF(上場投資信託)とは異なり、裏付けとなる現物資産を持たない、償還価額と対象指標の間のずれ(トラッキングエラー)が発生しないなどの特徴を持つ。
ヨーロッパ市場へのさらなる展開
今回VanEckがユーロネクストに上場するビットコインETNは、昨年11月からドイツ証券取引所グループが設置する電算式株式現物取引システムXETRA(クセトラ)で独占的に取引が行われていたが、今回の上場を機にヨーロッパ市場へのさらなる展開を目指していく考えだ。
一方米国でも暗号資産ETFの申請を行っているVanEckだが、今年3月に米国証券取引委員会(SEC)に受理されたビットコインETFの申請については、45日間の審査の結果、審査期間をさらに45日延長し、6月17日前後に改めて判断されることが発表されるなど、北米やヨーロッパと比べ、実現が難しい状況が続いている。