米SEC、VanEck社申請のビットコインETFの審査を開始
米の資産運用会社VanEckが申請するビットコインETF(上場投資信託)が米国証券取引委員会(SEC)に正式に受理され、審査が開始されていることが明らかになった。
15日にSECが申請書類を受理
VanEckの申請書類は15日正式に受理され、現在申請承認の可否を判断する45日間の審査期間に入った。
SECはこれまで何度も申請されてきたビットコインETFについて、「取引所は潜在的な商品またはデリバティブを取引する重要な市場とのサーベイランス契約を結ばなければならない」、また「市場は規制されなければならない」とし、市場における価格操作や詐欺などの懸念を理由に承認を見送ってきた。
今回VanEck社の申請が承認されると、米国で最初のビットコインETFとなる。
米国初の承認も間近か
ビットコインETFについては、米投資会社のValkyrie Digital Assetsが今年1月に申請を行ったほか、今月にはニューヨークを拠点とする上場投資ファンドWisdomTree InvestmentsがSECに申請書を提出している。
また、バイデン政権下で暗号資産(仮想通貨)推進派のゲイリー・ゲンスラー氏がSEC長官に指名されたことや、今年2月からカナダで複数のビットコインETFが承認されトロント証券取引所に既に上場されていることなどから、米国初のビットコインETF承認を期待する見方が強まっている。
なお、審査については最大240日まで延長することが可能となっており、これまでの事例から最終決定は最大限引き伸ばされるものと見られている。