トライテラス・フィンテック社、米ナスダック上場でアジア事業拡大へ!

トライテラス・フィンテック社、米ナスダック上場でアジア事業拡大へ!

トライテラス・フィンテック社、米ナスダック上場でアジア事業拡大へ!

11日、シンガポール企業の貿易金融サービス事業を展開するTriterras Fintech(トライテラス・フィンテック)社は、特別買収目的会社(SPAC)との合併のうえ、米ナスダックに上場することを日本経済新聞が報じた

今回の上場により知名度向上を図り、韓国や台湾、日本での事業拡大が狙いだ。

トライテラス、世界最大の商品取引および貿易金融プラットフォーム「Kratos™」を運営

2012年創業のトライテラスは、輸出入で資金を必要とする中小の商品取引業者と、貸し手の金融会社をつなぐサービスを展開する。分散型台帳技術のブロックチェーンを活用し、取引コストの削減や詐欺防止につなげている。

今年9月には高度なテクノロジーを活用して、SMEの資金調達へのアクセスの欠如に対処する新しい融資元を引き付け、トレーダーの成長と収益性を実現しプラットフォーム「Kratos™」を通じて、信用保険を提供のためMarsh(シンガポール)との合意を発表したことが記憶に新しい

Marshは130か国以上で保険仲介とリスク管理の世界的リーダーであり、データ主導のリスクソリューションとアドバイザリーサービスを商業および個人のクライアントに提供している。コネルCEOは調達した資金の使い道について「人工知能(AI)機能の強化に充てる」と述べた。

米証券取引委員会(SEC)に提出した20年3~8月期の売上高は2370万ドル(24億円)純利益は1420万ドルだった。貿易金融の仲介サービスで競合する大手は、主に大口案件を手がけているのに対し、トライテラスは、手間のかかる中小企業向け融資案件を取り込み、差別化を図っているという。

トライテラス、ネットフィン合併後は、「Triterras、Inc」に社名変更へ

10日、トライテラスはナスダック上場のSPAC、ケイマン諸島籍のブランクチェック・カンパニーであり、金融技術、テクノロジー、および金融サービス業界に焦点を当てた、合併、株式交換、資産取得、株式購入、再編成、または1つ以上の企業との同様の企業結合を実現する目的で設立されたNetfin Acquisition Corp.(ネットフィン・アクイジション:Nasdaq:NFIN、NFINW)の臨時株主総会で承認され合併を決めた。

SPACとは自らは何も事業を営んでおらず、未公開会社や他社の事業を買収することのみを目的として、株式を公開する企業だ。合併後はトライテラスが存続会社となり、合併後の会社は「Triterras、Inc」に社名変更されナスダック上場企業となる。

コネルCEOは「上場手続きをSPAC側に任せられるので、事業に集中できる」と利点を強調していた。

 

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