モンゴル大手TDBバンクが企業向けに仮想通貨関連サービスの提供へ
モンゴルの大手商業銀行であるTDBバンク（モンゴル貿易開発銀行）が、韓国のブロックチェーン企業Hexland、韓国の暗号資産金融会社のDelio、モンゴルのブロックチェーン企業MDKIと合意し、仮想通貨の関連事業を開始することが韓国メディアＤDailyの報道で明らかになった。
モンゴル全土に50の支店を置くTDBバンクは、総資産でモンゴル国内17行の銀行で2番目に位置付けているモンゴルで最も古い大銀行の1つだ。
貿易決済分野ではモンゴル市場の過半数の市場シェアを保有し、総資産ではモンゴル国内17行の銀行で2番目に位置付けている。
また、150行の海外金融機関とコルレス契約を結び、40を超える海外銀行から貿易与信枠の供与を受けている。
ＤDailyによると、今回合意に至った企業は、まずモンゴルでカストディ、送金、預金、融資などを含む仮想通貨関連の幅広いサービスを提供することになる。
TDBバンクは、主に企業クライアントと連携し、400を超えるモンゴル企業へのプロジェクトローン、投資ローン、貿易融資、金融コンサルティングなどのサービスを提供する。
Delioは、カストディ、送金、預金、融資などのサービスを提供し、Hexlandは、主にブロックチェーンスマートコントラクトの開発、認証を行う。
MDKIは、TDBバンクと共同で仮想通貨関連プロジェクトをプロモーションすると説明されている。
Delioの関係者は次のように述べている。
「今回のパートナーシップを通じて、グローバル仮想通貨金融市場の進出を本格化する。」
「仮想通貨レンディング、送金、カストディなど、Delioのサービスが下半期グローバル市場に正常に安着することができるよう、弊社の能力を集中したい。」
最近では、アジアの銀行による仮想通貨およびデジタル通貨の導入を進める動きが広がっている。
韓国の大手商業銀行新韓銀行は、LGグループの子会社であるLG CNSの協力の下、デジタル通貨プラットフォームを共同で構築する予定であることが現地メディアに報じられている。
また、東南アジア最大手であるシンガポールのDBS銀行が、暗号資産（仮想通貨）取引所「DBSデジタルエクスチェンジ」をローンチするなど、仮想通貨やデジタル通貨関連のサービスへの関心は高まるばかりだ。