スイスでビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)で納税が可能に!
スイスのツーク州の居住者および企業が、2021年2月よりビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を税金の支払いに使用できるようになることが分かった。
州都であるツーク市ではすでに4年前の2016年からBTCでの納税が可能となっているが、来年2月からは州全体に拡大し、ETHでの支払いも可能になる。
また、BTCの受け入れは、これまで最大200スイスフラン(約220ドル)までと制限されていたが、来年2月以降は最大100,000スイスフラン(109,888ドル)までの納税が可能となるという。
ツーク州の財務ディレクターであるハインツテンラー氏は、プレスリリースで次のように述べている。
「クリプトバレーの本拠地として、日常生活における暗号通貨の使用をさらに促進し、簡素化することが重要です。」
「当局は暗号通貨で行われた支払いに対して全くリスクはない。」
Bitcoin Suisseとの提携
暗号通貨による納税は2013年に設立されたBitcoin Suisseの暗号決済ソリューションによって可能になったという。
暗号通貨で納税する場合、税務当局に申請すると電子メールなどで支払いに必要なQRコードを受け取ることでBTCやETHで納税できるとのこと。
Bitcoin SuisseのCEO、Arthur Vayloyanは次のように述べている。
「トレーディングテクノロジーと暗号通貨による支払い取引の組み合わせにより、納税者に優れたユーザーエクスペリエンスを提供し、ツークのカントンに成熟したサービスを提供することができます。」
仮想通貨先進国スイスのクリプトバレー「ツーク市」
スイス連邦の州の1つであるツーク州は人口12万人ほどで、ツーク市は人口3万人ほどの小さな町だ。
スイスはヨーロッパでは最も暗号資産、ブロックチェーンに対する規制が緩く、とりわけツークは隣国や国内の他の地域と比べて税率が低いことで知られている。
ツークがクリプトバレーと呼ばれる背景にはスイスの仮想通貨に友好的な政策が影響しているという。
仮想通貨先進国であるスイスでは、ツークの他にもツェルマット市やキアッソ市も納税の際にビットコインを受け入れている。