英スタンダードチャータード銀行が暗号資産カストディサービスを開始
英ロンドンに拠点を置くスタンダードチャータード銀行のイノベーションおよびベンチャー部門SCベンチャーズが、米金融サービス大手ノーザン・トラストと提携し、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディソリューション「Zodia(ゾディア)」カストディ を立ち上げることが明らかになった。
新たな機関投資家向けカストディアン
Zodiaは機関投資家向けの暗号資産カストディサービスで、英国金融行動監視機構(FCA)など関連するすべての規制当局への届け出や承認を済ませた後、2021年からロンドンで事業を開始する予定となっており、現時点ではクライアントからの需要が高いビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)などの主要な暗号資産の保管サービスを提供する予定となっている。
世界最大手銀行とフィンテックのノウハウを活用
Zodiaでは、銀行業務の専門知識とフィンテック企業の敏捷性を組み合わせ、暗号資産投資への関心を高めている機関投資家や、市場のニーズに適応するプラットフォームと高い基準のインフラストラクチャが提供されるとのことだ。
今回の提携についてノーザン・トラストのコーポレート&インスティテューショナルサービスプレジデントであるPete Cherecwich氏は次のように述べている。
「グローバル銀行のノウハウと経験に裏打ちされたデジタルカストディの導入は、機関投資家向け暗号通貨市場の進化とサポートにおけるブレークスルーです。Zodiaの堅牢な機能により、これらの新興の革新的な金融商品への関心が高まり続ける中、機関投資家、ファミリーオフィス、資産運用会社がさまざまな暗号通貨に投資することが可能になります。」