スタンダードチャータード銀行がバングラディッシュ初のブロックチェーン取引

スタンダードチャータード銀行がバングラディッシュ初のブロックチェーン取引

スタンダードチャータード銀行がバングラディッシュ初のブロックチェーン取引

英ロンドンに拠点を置くスタンダードチャータード銀行が、ブロックチェーンを活用した貿易金融ネットワークContour(コンツアー)を通じ、アパレルメーカーViyellatexに信用状(L/C)を発行したことを、バングラディッシュの新聞社Dhaka Tribuneが8月15日に報じた。

今回の信用状の発行は、バングラディッシュ国内で初となるブロックチェーンによる取引だという。

信用状発行までのプロセスをペーパーレスで完了

バングラディッシュの大手アパレルソリューションプロバイダーViyellatex GroupのアパレルメーカーViyellatex Ltdが、同グループの紡績工場を運営するViyellatex Spinningとの間で繊維製品の取引を行うにあたり、スタンダードチャータード銀行がContourのネットワークを通じて信用状を発行し、一連の流れを全てペーパーレスでデジタルに完了したと伝えられた。

バングラデシュのスタンダードチャータード銀行の最高経営責任者であるNaser Ezaz Bijoy氏は次のようにコメントした。

「スタンダードチャータード銀行は、Contourなどのプラットフォームの提供によって、決済のリスクを改善し、クライアントの取引リスクを軽減できることを非常に嬉しく思います。」

煩雑なプロセスを効率化する貿易金融プラットフォーム

Contour はR3のCorda上に構築されるブロックチェーンベースの貿易金融プラットフォームで、信用状(L/C)の作成に関する煩雑なプロセスをデジタル化することにより、取引の効率性を高めることに重点を置いている。

2018年からスタートしたこのプログラムには、スタンダードチャータード銀行をはじめとした大手金融機関が創業メンバーとして参加している。

5月には、シンガポール最大級のメガバンクDBS銀行が、シンガポールの銀行としては初となるContourへの参加を表明した。